アタテュルク空港を血に染めた3人の爆破犯の国籍が判明した。3人の出身国はキルギス、ダゲスタン共和国、ウズベキスタンであり、彼らがファーティヒ地区の一室に滞在していたことがわかった。
テロ組織イスラム国(IS)によって、イスタンブル・アタテュルク空港で実行されたテロ攻撃に関する調査が続いており、捜査当局は3人のテロリストの人間関係について調査している。この一環で、6月18日にベイリキデュズの1軒の家で行われた作戦の結果、身柄を拘束され逮捕されたIS一派(3人、うち1人がトルコ人、2人がチェチェン人)と、先のテロ攻撃を実行した3人との繋がりが捜査されている。国家諜報局がアタテュルク空港に対するテロ攻撃が発生しうるという警告を6月7日に発していたことと、6月23日に民間航空総合局の協力し関係する治安各方面組織も参加して、アタテュルク空港などの空港におけるリスクと危険を評価する会議が行われていたことも明らかになった。国家が警戒態勢を敷いているさなかに発生したこのテロでの死傷者は、治安部隊が現場で対処しテロリストの目標を遥かに下回ったとした。これに対して、テロリストが空港に到着した時間と戦闘が始まった時間の間の15分間に、他の対処の仕方があったかどうかについても調査が行われている。
6月18日にイスタンブル・ベイリキデュズで実行された作戦において、ISのメンバーとされ、イスタンブルで衝撃的な攻撃を準備していたとされる3人が身柄を拘束された。3人(うち2人はチェチェン人)の家では自爆用の上着、グロック拳銃、薬莢、17の実弾が発見された。数多くのチューブ、長砲身銃の実弾、暗号化された文書、デジタル機器、また組織的な材料が押収され、その家に滞在していたフアト・G、ベキハン・アリム・Hとゼリムハン・Aは、裁判所の決定により逮捕された。フアト・Gは、組織のトルコにおける責任者にひとりだといわれる。
チェチェン出身の2人は、攻撃を実行に移すためにシリアからイスタンブルへ不法入国という形で来たということがわかっている。アタテュルク空港でのテロ攻撃の後、少し前に捜査されたこの部屋と、テロを実行した3人との間の関係についての調査が始められた。2つの犯人グループ同士の繋がりの可能性が検討されている。空港で攻撃を実行した3人のテロリストが、身柄を拘束された3人と同様にラッカ(=イスラム国・IS)との繋がりを持っている可能性があり、マンビジュとアル・バーブの組織の作戦部から指導を受けていた可能性があるとされている。
■安全会議
国家諜報局が、アタテュルク空港国内線ターミナルでイスラム国による攻撃が起こる可能性があるという警告を6月7日に発していたことがわかった。当該警告書類がISとテロ行動の見出しで参謀本部、外務省、内務省、警察、軍警察に送られていたという。
書類では、ISがアタテュルク空港の国内線部分で攻撃の可能性があると警告していたという。この書類送付後、空港での措置が強化されたという。6月23日には、民間航空総合局の協力で、関係するすべての治安機関が参加し、アタテュルクク空港などの空港におけるリスクと危険を評価する会議が行われていたことも明らかになった。国家が警戒態勢を敷いているさなかに発生したこのテロでの死傷者は、治安部隊が現場で対処しテロリストの目標を遥かに下回ったとした。これに対して、テロリストが空港に到着した時間と戦闘が始まった時間の間の15分間に、他の対処の仕方があったかどうかについても調査が行われている。
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( 翻訳者:神谷亮平 )
( 記事ID:40789 )