■モロッコ:代替エネルギーへの投資に賭ける
【ラバト、ワルザザート(モロッコ):本紙、ロイター、AFP】
モロッコ及び外国の高官が述べたところによると、モロッコはエネルギー分野における自国の不足を補い、地球温暖化の抑制に貢献するために代替エネルギーへの投資へと向かっている。「モロッコ太陽エネルギー機構」の代表であるムスタファー・バークーリー氏は、「モロッコは地球温暖化防止の流れに乗り、国民経済の必需品であるクリーンエネルギーを供給するために、再生可能エネルギー分野で努力を重ねている」と述べた。
アフリカ開発銀行総裁が今週末、ワルザザート(モロッコ南部)の「ヌール」太陽エネルギープロジェクトを現場訪問した際に、バークーリー氏は「このことはモロッコの再生可能エネルギー分野における先駆的な努力を支援するものだ」と述べた。モロッコは、ワルザザートで「ヌール」太陽エネルギープロジェクトを「ヌール1」、「ヌール2」、「ヌール3」と三分割して立ち上げた。プロジェクトの面積は3000ヘクタールに及ぶ。2030年までには国内電力需要の半分がカバーされることが期待されている。また、第二区画および第三区画は未完了である一方で、第一区画が今年始めに運転を開始した。
「ヌール1」発電所は160メガワットを発電する。この発電所は450ヘクタールの面積に広がり、50万もの反射鏡を擁する。バークーリー氏は、「アフリカ開発銀行は再生可能エネルギーの普及を試みるモロッコの経験に頼っている。その理由は、同銀行がアフリカの開発の枠組みの中で自己の役割を果たそうとしており、このことがモロッコの方向性と一致しているからだ」と述べた。モロッコは近年、アフリカにおける自己のプレゼンスを強固にすること、通信や銀行、リン酸塩の諸企業を介して多くのアフリカ諸国との間に経済協力の橋を架けることを目指している。
(後略)
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( 翻訳者:田村颯 )
( 記事ID:40954 )