ギュレン派テロリストらの隠された暗号
2016年09月15日付 Hurriyet 紙

警察総局テロ対策本部が用意した52ページにのぼるFETÖ/ PDY(フェトフッラー系テロ組織/影の国家)レポートが12月17日‐25日の贈収賄一斉捜査と7月15日のクーデター未遂の後行われた調査で重要な資料となった。用意された全ての起訴状に引用されているこの報告書に組織がメディアに対して印象操作を行ったことが報告されていた。

ハベルチュルク紙のムスタファ・シェケルオール氏の報道に掲載された報告書によると、組織内部で活動を行った一部の人々は、組織の目的に沿って記した本、そしてやコラムでもって印象操作をした。組織メンバーが、政治的、法的、経済的そして日常の課題において組織の望む形で世論を操作するために働いたことが主張された。

■捜査資料はドラマから

報告書で組織は支持層やシンパらに暗号メッセージを送っていたこと、このためにドラマや映画そしてソーシャルメディアという方法が使われていたことが主張された。最も興味深い方法のうちの一つは組織の指示を受けて運営されたテレビチャンネルで放映されたドラマの中で与えられた暗号だった。ドラマでは実在の人物と事件の名前を思い起こさせる登場人物でこのメッセージが与えられていたと言われている。

また報告書によるとドラマでKCKが代わりにCCK、エルゲネコンが代わりにエルカン・コンドゥ、ゲズィ運動が代わりに「ゲズィンティ」、そしてアキット紙のコラムニストらが代わりにカラルウフル紙コラムニストと呼ばれ、組織の支持層にメッセージを送っていたことが主張された。組織はこの種のドラマで、予定されていたKCKあるいはエルゲネコン捜査を前もって暗号で伝えていたことが報告書に記されている。 

■ソーシャル共有サイト

報告書で組織がSNSで「ハラムザーデレル、バシュチャランラル、フアトアヴニそしてユルドゥズクリス」という名で開始した偽アカウントも注意を引いた。特に「フアトアヴニ」というアカウントで共有されたものは組織に近い報道機関とインターネットサイトに掲載され、幅広い層に広められたことが明らかにされた。 

報告書では組織が「ブラックメールと脅迫」という方法を頻繁に用いていたことが強調された。報告書によると組織の目標達成において利益となり得る人々に対してブラックメールを送った。しばしば使用され、脅迫目的で用意されたブラック―メールの標的となったのは、主に実業家や司法関係者であった。

報告書によると学者ら、トルコ国軍(TSK)と警察官、高級官僚、官僚や新聞記者も組織の目標リストに載っていた。

報告書では、組織に調べ上げられたこれらの人々は、その政治的、哲学的あるいは宗教的見解、ルーツ、道徳的傾向、性的生活から連絡先と健康状態まであらゆるデータが明らかにされていたことが指摘されている。これらの人々の盗撮画像と肉声の音声が違法に集められ記録されたこと、そしてこれらとともにブラックメールと脅迫が行われたという主張もなされている。

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( 翻訳者:満生紗希子 )
( 記事ID:41236 )