レバノン:フランスの和平案への各当事者の反応(4)
2024年05月04日付 Al-Nahar 紙


■イスラエルが軍事演習を開始…そして「二者」が交渉を独占

【本紙】

そしてマクロン大統領は、フランスがエスカレーションの危険を減らすことに全面的に取り組むと明らかにした。これは、国連安保理決議1701号に基づくレバノン・イスラエル間のブルーライン沿いでの緊張の高まりと、フランスのレバノンおよびレバノンの安全保障への歴史的な寄与に基づいての取り組みだという。またこの文脈の中で、マクロン大統領はフランスがUNIFILへの支援及び参加を続けることにも言及し、レバノンの安定を保障するためにレバノン軍が必要としている支援をフランスが提供し続けていくことを再度強調した。さらにジュンブラート氏はパリにおいて、レバノン担当の個人特使であるジャン=イヴ・ル・ドリアン氏とも面会し、様々な最新情勢や現状、また現在のレバノンの危機を解消するために取ることのできる手段を模索した。

また進歩社会党のザーフィル・ナースィル書記長は、この会合はフランス大統領府の呼びかけによって開かれたものだと強調し、これまでの間フランスの指導部とのやりとりが途絶えたことがないことも明かした。さらに同氏は、「この会合での主な議題はレバノン南部での戦争や安保理決議第1701号についてと、それに対するフランスの役割やイニシアチブについてであった」と述べた。

現在の戦況については、10月7日に「アクサーの大洪水」作戦が始まって以来初めてカッサーム旅団がパレスチナの外からミサイルを発射したことを発表した。なお、その発射場所はレバノン南部であったという。そしてカッサーム旅団は、「我々は大口径の迫撃弾で南部軸の司令部のあるネツァリムを攻撃した」と述べた。

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( 翻訳者:酒井梢太 )
( 記事ID:57934 )