シュエボウ 4月29日
エーヤーワディー河一帯にある17世紀のインワ時代の仏像が頻繁に盗難に遭っていると、古仏の保存活動を行っているシュエボウ郡チャウミャウン支郡マカウ村ナンウー僧院のウー・コンダラ師が話した。
水かけ祭りの前に、マカウ村のシュエダウンウー仏塔に安置されていた古仏7体のうち6体が盗難に遭い、1体は頭部が切れてしまったためにうち捨てられていたと、ウー・コンダラ師は言う。
「仏像を水路で運んだようだ。山から水辺まで引きずり下してきた跡があった。骨董品を海外へ運び出すなら、普通の組織では成し得ない。これらを解明し摘発するためには、関係する組織を大がかりに投入する必要がある」とウー・コンダラ師は述べた。
その8ヵ月ほど前にも、シュエボウ郡シュエタイ村シュエチンディ僧院にあった仏像2体と、ウェッレッ郡シャークエ村、イェーガモウ村及びンガーバッチャウン村にあった仏像、マンダレー地域ケッティン村にあった仏像が盗難に遭っていたことが、古仏保存会議に出席していたシュエボウの住職たちに取材して分かった。
「私たちが掛けていた鍵を壊して2体の仏像を盗んでいった。失った仏像は取り戻せないので、二度とこのようなことがおきないようどうしたらいいのか案じている」とシュエボウ郡シュエタイ村シュエチンディ僧院の住職ウー・ウィセイッタ師は話す。
古仏保存のために、去る4月27日午後2時ごろから、シュエボウ郡チャウミャウン支郡ダマレッキタレッユエー大僧院で古仏保存会議が開催され、チャウミャウン支郡内の僧院住職約30名が参加したと、その会議を企画した人たちが述べた。
「ウェッレッ地方のイェーガモウ村で4月3日に仏像2体が無くなってしまったので、ティッセイッ警察署に届け出たのだが、それに関して、彼らはどうすることも出来なかった。費用が多くかかり、それらを探すのは非常に困難であると警察署の責任者は答えたのだ。彼らを頼りに出来ないのなら、私たちは一体誰に頼めば良いのだろうか?」とウェッレッ郡イェーガモウ村の僧院住職ウー・アーサラ師が話した。
シュエボウ郡チャウミャウン支郡内については、今年に入って古仏6体のみ、紛失書類を作成し、現在捜査を行っていると、シュエボウ支郡チャウミャウン警察署の副警部補トゥンリンカインは話した。
エーヤーワディー河流域の他の郡の仏像盗難に関しては、知っていることはないと同氏は述べた。
( 翻訳者:寺井 淳一 )
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