外国投資筋はベトナム経済に楽観的
2013年05月30日付 VietnamPlus 紙

 アメリカの大手総合情報サービス会社のブルームバーグによると、ベトナム証券市場に流入する外資はここ5年で最多となっている。またユーロチャーム(在ベトナムヨーロッパ商工会議所)の調査は、投資筋が経済情勢を楽観視していることを示している。
ブルームバーグが5月30日付けのニュースで公表したデータによると、外国人投資家はベトナム株式市場に総額2億5300万米ドルを投じている。これは2008年以来で最も多い額である。ブルームバーグによると、これはインフレの緩和と借入額の減少を背景に、2010年以来初めて各企業の収益が上がるだろうという投資筋の確信を示している。
またブルームバーグによれば、投資家が開設した口座の数は、2013年第1四半期ですでに2012年の1年間よりも多くなっている。2012年は外国人投資家によるベトナムでの証券取引口座開設は16,000件だったが、今年は4月30日までに16,328件もの口座の開設が許可されている。今年の年明けから現在までベトナムVN指数(VNINDEX)は25%上昇し、証券指数の増加率は東南アジア地域の中で最大である。
さらに、ベトナム政府が銀行の不良債権を減じるためにベトナム資産管理会社(VAMC)の設立を認可したことは経済成長に好影響を与えているばかりか、市場の活性化に寄与しているとブルームバーグは見なしている。
ブルームバーグはメイバンク・キムエン証券(Maybank Kim Eng)の研究室長であるマイケル・コカラリ氏の次の発言を引用している。「わたしがベトナムに赴任して以来、外国人投資家のベトナム市場への関心は非常に高い」。
また5月30日、ユーロチャームは最新の調査結果に幾分戸惑いながらも、ベトナムにおける欧州企業の信用と経営見通しが徐々に改善されていることを認めた。ユーロチャームが毎年行っている調査の結果によると、経営指数は四半期3期連続して平均以下であったが、今期は48ポイントから50ポイントへと上昇している。このことは欧州の各企業がベトナム市場への信用を再び徐々に取り戻してきていることを示すとユーロチャームは指摘している。またユーロチャームの調査によると、52%の企業が経済は今後安定し改善すると考えている。

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( 翻訳者:奥山貴子 )
( 記事ID:139 )