ベトナムへの外国人訪問客、減少し続ける
2013年05月25日付 VietnamPlus 紙
統計総局によると、5月にベトナムを訪れた外国人訪問客は前月比9%減の55万8800人にとどまり、3か月連続の減少となった。
よって、年初5か月間のベトナムへの外国人訪問客は290万人にとどまり、前年同期比1.4%の減少となった。その内、空路による訪問客は3.4%減で、一方、陸路は9%増、海路は4%増だった。
目的別では、観光、休養が前年同期比0.1%増、ビジネスが1.6%減、親族訪問が5.4%減、その他が5.2%減だった。
年初5か月間にベトナムを訪れた訪問客が最も多かったのは、引き続き中国、韓国、オーストラリア、ロシアなどであった。
一方、ベトナムへの訪問客が減ったのは、日本、アメリカ、台湾などであった。
統計総局は、年初5か月間に、特にビジネスや観光目的の訪問客が減少したのは、世界の経済情勢が依然極めて厳しい中で、投資家や企業家らが海外での投資拡大に慎重になっており、一般の人も不必要な出費を控える傾向があったことを示している、としている。
しかし、専門家は、ベトナムの観光業に関し、その巨大な潜在力にふさわしいほどにはまだ発展しておらず、また、観光のプロフェッショナルとしての未熟さもあり、国家的なブランドとしての観光業を確立できていない、と指摘している。
また、交通手段、宿泊施設、食事といった一連の観光サービスを提供する側の連携がうまくいっておらず、そのため、観光ツアーの料金は他の国と比べ30%も高くなっている。
特に“ぼったくり”などの詐欺行為は根本的に解決されておらず、ベトナムの観光イメージ促進のための宣伝努力を大きく阻害し、観光客の80%がリピーターとして戻ってこない原因の一つとなっている。
( 翻訳者:樋口由里子 )
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