カチン独立機構(KIO)支配地域のカチン避難民に国連が初めて食糧供給へ(9-23-2-3)
2013年06月17日付 The Voice 紙

ヤンゴン 6月14日

 2年以上続いた国軍とカチン独立軍 (KIA)の戦闘のため、住んでいた場所を捨て去り、カチン州のカチン独立機構(KIO)支配地域にある国内避難民キャンプで生活している人たちに、初めての緊急食糧支援が届いたとUNIC(国連広報センター)の広報官ウー・エーウィンが語った。
 KIO支配地域のマイジャヤンに支援物資を提供するための許可を政府から取得済みであり、6月12日に出発した食糧輸送車10台がKIO支配地域内に到着していると同氏は述べる。
 援助される食糧・物資の中には、食料品や石鹸などの衛生用品が含まれていて、マイジャヤンの国内避難民5100人強を支援できるだろうと同氏は言う。
 政府の支配地域で支援事業を行っていた国連は、2012年7月以来、カチン州での戦闘激化のため、国内避難民への保健サービス提供と緊急支援プログラムの中止を余儀なくされた。
 今回、支援を再開するにあたって、KIOの支配地域にいる国内避難民に支援する許可が初めて得られることとなった。
 国連事務総長のミャンマー担当特別顧問ビジャイ・ナンビアール氏がカチン州で自由に障害なく支援を行えるよう要求したところ、2013年始めに政府はこれを許可し、カチン州の政府支配地域にあるパカン救援キャンプ41ヶ所に障害なく緊急支援を行うことができた。
 しかし、バモー県内の国内避難民を支援するためにKIAの支配地域に行ったところ、治安状態が良くなかったため支援の許可がおりずに帰って来ざるを得なくなった。
 KIAと国軍の間で起きている戦闘のため、10万人以上の難民・国内避難民がキャンプにいることが支援組織の調査によって明らかになっている。

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( 翻訳者:田崎巧 )
( 記事ID:163 )