ベトナムの農林水産業の輸出は135億ドルに達する見込み
2013年06月26日付 VietnamPlus 紙

 農業・農村開発省は、世界市場における農産品の需要と価格がここ一年間で下落傾向にあるため、農業分野の輸出の結果に直接影響がでていると発表した。
 今年上半期の農林水産業の輸出額は、昨年同期の1.7%減の135億米ドルに達すると推定されている。
 そのうち主要農産物は10.5%減の75億9000万米ドルにとどまる一方、主要林産物は12.4%増の23億1000万米ドルに達し、水産物は昨年同期にほぼ匹敵する28億8000万米ドルに達するとされている。
 米、コーヒー、ゴム、茶、キャッサバのような主要輸出品のほとんどは輸出額と輸出量の両方において減少している。コーヒーは輸出量が79万5000トンと最も減少しており、輸出額は17億1000万米ドルで昨年同期と比較して輸出量は24.2%、輸出額は22.4%も減少している。
 ドイツとアメリカの市場はベトナム・コーヒーの輸出額の13.5%、11.6%を占め、ベトナム・コーヒーの2大輸出先であり続けているのにもかかわらず、昨年同期と比べて、輸出額がそれぞれ16.5%、25.7%と激減してしまった。
 キャッサバとキャッサバ製品もだいぶ減少している。これらの6か月間の輸出量は220万トン、輸出額は6億9300万米ドルで、昨年同期と比べて輸出量は19.4%、輸出額は14.5%減少している。またゴムに関しては、中国がベトナムの最大の輸出先(輸出額の46%を占めている)であるが、これまで大幅な減少傾向にある。
 ベトナムのゴム輸出先第2位のマレーシアについては、ゴム輸出量は昨年同期と比べて10.6%増えたが、輸出価格が暴落したことにより輸出額は11.5%と大幅に減少した。
 主要農産物のうち、カシューナッとコショウだけが輸出量と輸出額が共に増加した。カシューナッツの輸出量は11万5000トンで輸出額は7億2300万米ドルに達し、昨年同期と比べて輸出量は15.9%、輸出額は5.7%増加した。アメリカ合衆国、中国、オランダはベトナムにとって3大輸出先であり、それぞれベトナムの輸出額の31.1%、16.1%、10.5%を占めている。コショウの輸出量もまた8万5000トンで輸出額は5億5200万米ドルに達し、昨年同期と比べて輸出量は22%、輸出額は16.8%増加した。
 年末の数か月、農業・農村開発省は国内と世界の市場の需要と供給の変動を調査追跡する部署を編成。輸出市場を最大限拡大することに注力し、その時々の消費を確保するための貿易促進の活動をする。同時に輸出促進政策を策定するために企業や業界と協力して農林水産物の輸出入の状況を把握し、まだ進出余地のある市場に投資を集中する。

Tweet
シェア


 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:高見彩華 )
( 記事ID:203 )