ベトナム首相、「40年ぶりに帰ってきた烈士」に見舞いの言葉を送る
2013年06月25日付 VietnamPlus 紙

 6月25日、グエン・ヴァン・タイン氏(党中央委員、ハイフォン市党委書記、ハイフォン市人民評議会主席)は、ハイフォン市ティエンラン県ティエンミン社を訪れ、ファン・ヴァン・ドゥック氏を見舞い、激励した。ドゥック氏はベトナム戦争中に消息を絶ち、死亡が通知されていたが、40年ぶりに帰還を果たした退役軍人である。
 タイン氏はグエン・タン・ズン首相の代理として、ドゥック氏に見舞いの言葉を伝え、首相の給与から1000万ドンを贈呈した。タイン氏自身も、ハイフォン市党委・宣教委員会や労働・傷病兵・社会局の幹部と共に、ドゥック氏に一日も早い平穏な日常が戻るよう願い、記念品を贈呈した。
 タイン氏はドゥック氏の見舞いに際し、独立・自由を守り、国土統一という目的を果たすために民族全体が生命と財産の多大なる損失に耐えてきたのであり、そうした背景からして、ドゥック氏の帰還は大きな喜びであると語った。
 タイン氏は、地方政府と家族がドゥック氏に関心を払い、常に細やかに気を配り、ドゥック氏が困難を乗り越え、故郷で平穏な生活ができるよう諸々の条件を整備するよう求めた。ハイフォン市労働・傷病兵・社会局とティエンラン県人民委員会も各部局と連携して早急にドゥック氏に関係する政策・制度を整える責任があるとしている。
 これまでに、ティエンラン県の各級政府と多くの団体及び個人が、激励や贈答のためにドゥック氏のもとを訪れている。現在ティエンラン県は、「40年ぶりに帰ってきた烈士」のための政策・制度の整備を急ぐよう、関係機関に指示している。
 ドゥック氏は1967年に青年突撃隊に参加し、1970年12月には第350師団・第5中団・第3小団・第4大隊に入隊した。戦時中、ドゥック氏は怪我を負い、その後消息を絶ったために「烈士」(戦死者)に認定された。長い時間を経て、ドゥック氏は親族に迎えられ故郷に戻ってきた。
 この情報を得てから、ティエンラン県党委常任委員会と県人民委員会は家族のもとを訪れ、ドゥック氏に見舞いと激励をし、300万ドンの特別支給金と医療保険証を給付している。ティエンラン県は戸籍の交付とドゥック氏の人民証の発行、または再発行を行なうよう関係部局に指示している。これら一連の手続きが終わり次第、1975年4月30日以前に戦闘に参加した軍人に対する党及び国家の政策・制度及びその規定に基づく他の制度をドゥック氏に適用していく予定だ。
 今回、ハイフォン市労働・傷病兵・社会局、有限会社コンヘオヴァン社及び幾つかの企業・組織・個人など、多くの機関が激励や贈答のためにドゥック氏のもとを訪れている。

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( 翻訳者:加藤俊哉 )
( 記事ID:207 )