第三の性ミスミャンマー(9-35-11[18]-1)
2013年09月10日付 The Voice 紙

ピンクの短いドレスは、まっすぐで綺麗な太もものラインを際立たせている。両脚を交差させ、両手を腰に当てて、艶かしい目つきで、眼差しは鋭い。
普通に見れば、美しく化粧したひとりの女性。けれども、彼女は本当の女性ではない。男性から女性へと変わって、第三の性を受け入れた人である。
彼女の名前はタニャーマウン。29歳。タイのパタヤ海岸で11月1日に開催されるミス・インターナショナル・クイーン2013にミャンマーを代表して、初めて出場する人物でもある。
タニャーマウンはカレン州パアン郡出身で、現在は、タイのバンコクで生活しながら、ラムカムヘン大学で国際関係と英語を専攻して学んでいる。
タニャーマウンは2007年にはじめてタイに来て、会社に勤める一方、女性の出稼ぎ労働者の教育のためにボランティア活動もしていた。
ミス・インターナショナル・クイーン2013に出場することを、彼女は「私と同じように、ジェンダーを変えた人たちにも、よいチャンスを得てもらいたいからだ」と打ち明けた。
そのように、ミャンマーを代表して出場することが第三の性となった人たちのためのチャンスになると、ヤンゴン市を拠点とする美容関係者らが、口をそろえて言った。。
「この大会に出場することで、ミャンマーの名誉となる人になりたい」とも、タニャーマウンは語った。
ミス・インターナショナル・クイーン2013は、Tiffany’s Show Pattaya Co., Ltd.が企画をしており、コンテスト参加者たちは15000タイバーツを払わなければならず、出場のための費用を自分自身で出さなければならないとコンテスト案内にあった。
そのコンテストは、第三の性を受け入れた人たちに、チャンスをもたらすものであって、魅力的な30名が競い合うことも、コンテスト案内で明らかになった。
有名な美容家メイクアップ・トートーも「コンテスト出場は、あらゆる方面の素質が満たされたから実現したのだろう」と見解を述べた。
ミャンマーでは、第三の性を受け入れた人たちを、一部の人々は文化、伝統などから考えて受け入れることができず、また一部の人々は人権の観点からみて、支持し応援をする人もいる。
歴代の政府も、第三の性のことを支援することはなかったが、迫害もしなかった。
ヤンゴン市で第三の性となった人たちのファッションショーを2009年にセドナホテルではじめて開催した。そのショーで、本物の女性たちでさえ脱帽するほどに、美しく化粧し着飾っている人もいた。
その後、2012年に第二回ファッションショーをExcel Towerで開催し、タイから第三の性を受け入れた美しいゲイの人たちが公式に来て、客を楽しませた。
そのショーで、モデルとして舞台を歩いた24歳の美容家も「ミャンマーでも、このようなショーをたくさん開催してもらいたい。タニャーマウンのコンテスト出場でも、賞をとってもらいたい」と、しなやかに話した。
タニャーマウンの出場するミス・インターナショナル・クイーンコンテストは2004年からパタヤ海岸で開催され、賞金は10000米ドルである。2012年は、フィリピンのKevin Balotさんが獲得した。
2004年に始まったこのコンテストでは、タイ人が3度、韓国人、メキシコ人、アメリカ人、日本人、フィリピン人が1度ずつ賞を獲得している。
世界中にいる第三の性を受け入れた人たちが関心を寄せて出場してきたコンテストに、ミャンマーを代表してタニャーマウンがはじめて出場する。
タニャーマウンは「このコンテストで、一番努力をして、私と同じ境遇の人たちのためにも、チャンスがあることを見せたい」と語った。
女王のティアラをかたどったミス・インターナショナル・クイーンのロゴの横で、ピンク色のレースのブラウスを着て、鋭い眼差しで見ている。ロゴの下に、コンテスト出場者、ミス・タニャーマウンと記されているほか、代表国としてミャンマーと記されているのが、彼女のソーシャルネットワーキングサービスのページにある。
ミス・インターナショナル・クイーン2013で受賞できるか、できないか、11月1日を待たねばならない。

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( 翻訳者:松浦宇史 )
( 記事ID:291 )