二輪車用ヘルメットの品質検査を強化
2013年10月02日付 VietnamPlus 紙
10月2日、ハノイにおいて、ベトナム赤十字社、世界道路安全協会事務局、国家交通安全委員会が共同で、ベトナムで自動二輪車、原付自転車(以下、「二輪車」)を運転するドライバー用ヘルメットの品質検査方法に関するシンポジウムを開催した。
シンポジウムでは、二輪車用ヘルメットの品質検査方法に関し議論が行われ、ベトナムから低品質のヘルメットを排除するため、ヘルメットの品質検査に関する政策、法律を整備し、強化することが提案された。
現在、ベトナムでは、交通事故は社会全体にとり深刻で憂慮すべき問題となっている。国家交通安全委員会の最新データによると、2013年年初の8か月間に、ベトナム全国で19,460件近くの交通事故が発生、6,330人が死亡し、19,350人以上が負傷した。
ベトナム赤十字社のグエン・ヒュー・ホン副社長は、交通事故問題を段階的に解決し、二輪車ドライバーの命を守るために、宣伝や教育、安全基準を満たしたヘルメット着用の重要性についての人々の認識向上に加え、各関係機関が重い処罰を積極的に行う必要があると述べた。このようにしてはじめて交通事故の発生を抑制し、交通事故の死者数、負傷者数を減少させることができる。
世界交通安全協会の政策プログラムコーディネーターであるライアン・デュリー氏は、世界の交通安全に関する概観を示し、85%もの国家がまだ交通に関する政策を整備していないと述べた。これにより、交通安全問題の解決における法の隙間が作られている。
ライアン・デュリー氏は、交通事故を減少させるべく、ベトナムを含む各国はこの分野に関する政策の整備により多く関心を持つべきであることを求めた。
科学技術省商品品質管理局のチャン・クォック・トゥアン局長は、ヘルメットの品質管理が交通事故の減少に大きく寄与することを強調した上で、ここ数年、中央から地方までの各関係機関が、積極的に、強い決意で、偽造ヘルメットやベトナムの基準に違反したヘルメットの検査、処理を行い、これらヘルメットの製造、販売事案を多くメディアで報じてきたと述べた。
初期の成果によって、品質の保証されたヘルメットの製造、販売における規律が回復された。しかし、これは十分に強固なものとは言えない。
トゥアン局長は上記の状況の原因についても述べ、管理機関、メディア、地方政府などの足並みを揃えた協力と社会全体がそれに倣うことを求め、それらがあってはじめてヘルメットの品質管理問題は解決されるだろうと述べた。
( 翻訳者:守屋仁一 )
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