ベトナム共産党第11期中央委員会第8回総会が閉幕(1)
2013年10月09日付 VietnamPlus 紙

 ベトナム共産党第11期中央委員会第8回総会(8中総)は10月9日午前、10日間にわたった緊張感あふれる厳粛な議論の末、すべての議事日程を終え、閉幕した。閉幕演説をしたグエン・フー・チョン書記長は、総会に参加した各中央委員とその他の参加者が強い責任感をもって民主的に忌憚なく議論し、報告や提案に対し妥当で見識ある多数の意見を寄せてくれた、と明らかにした。また、政治局は意見が異なる問題も最大限受け止めて答弁し、中央委員会は総会の決議を一致して採択した。


 引き続きマクロ経済の安定とインフレの抑制を最優先にする

 総会は、現実を直視し、客観的かつ科学的に諸問題を検討する精神をもって、これまでの経済社会の実情についての認識を統一し、2014年および2014~2015年の2年間の政府の指導方針、目標の方向性、主要課題とその解決策を確定した。
 総会で、中央委員会は、党、全人民、全軍がこの3年間、その主張、政策、対策をタイムリーに調整し、効果的に実施して、経済面での困難や課題を克服し、各分野で積極的で妥当な多くの成果を収めてきたとして、その多大なる努力を高く評価した。
 最も特筆すべき成果は、インフレを抑制し、マクロ経済を基本的に安定させたことである。消費者物価指数(CPI)は2011年に18.3%であったのが2013年には約7%にまで減少した。各財政、金融機関のシステムもより安全で、安定し、金利の水準も下落した。
 さらに、外貨準備高も増え、為替も安定した。輸出も大幅に増え、貿易のバランスも改善した。輸入超過の比率は2010年に輸出総額の20%近くを占めていたが、2013年は0.4%にまで低下した。公的債務、政府債務、対外債務は安全的な範囲内にある。
 経済は徐々に回復しつつあり、2011年から2013年の3年間の経済成長率は平均して年5.6%を維持し、2013年の成長率は2012年よりも高い5.4%の見込みである。
 また、経済状況と予算のバランスが難しい中、党と国家は文化と社会の発展、社会保障、国防、治安の確保などに努めてきており、貧困率は低下し続けている。
 一方、経済社会は今なお多くの困難、大きな課題に直面しているものの、中央委員会は、国内および国際情勢、成長傾向予測、そして今後起こり得る様々な可能性等の詳細な分析を基に、第11回党大会で打ち出された総括的な目標を堅持すべきだと明示した。そのためには、第11期の任期の残り2年(2014-2015年)で、成長モデルの刷新と経済の構造改革と結びついた三つの戦略的重点課題を処理しながら、マクロ経済の安定、インフレの抑制、経済成長速度の回復、競争力の質の向上・効率化を引き続き実現していかなければならず、一層の努力が求められている。
 さらに、社会福祉と社会保障の確保、人民の生活の改善、天然資源と環境の保護、気候変動に対する積極的対応、行政改革、汚職・浪費との闘い、経営環境の改善、対外関係の効果的な拡大と国際社会への参画等を推進しなければならない。
 特に2014年は、マクロ経済の安定とインフレ抑制を優先しながら、同時に、経営生産活動上の課題を解決し、人々や企業がモチベーションと自信を持てるようにしていく必要がある。

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( 翻訳者:伊牟田梨加、奥山貴子 )
( 記事ID:342 )