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ジョコ・ウィドド・ジャカルタ特別州知事(通称ジョコウィ)の名前の有無は、次期大統領候補に関する調査結果に大きな影響を及ぼす。それどころかその影響は、同氏がもっぱら重視されるべき人物であるためにきわめて大きいと評価されている。
去る10月28日、世論調査研究所のハンタ・ユダ常務理事長は本紙の取材に対して「これはまさに政治戦略の一環である」と述べた。
「調査にウィドド州知事の名前が含まれる場合、同氏がその調査で勝利するのは確実だ。しかし同氏の名前を除外した場合、調査結果は大きく変わる。いずれの大統領候補にも調査で首位に立つ可能性が開かれることになる」とハンタ氏は説明した。
「なぜなら現在の状況では、ウィドド州知事のように突出した候補者はほかにいないからだ」と同氏は付け加えた。
しかしながらハンタ氏は、ウィドド州知事の名前が挙がっていないさきの世論調査が、ほかの大統領候補から買収されて行われたのではないかという推測を否定している。同氏はいずれの調査も当然のことながら異なった方法、手段を用いていると主張。「オープン型の調査法もあれば、クローズ型の調査法もあるだろう。オープン型なら無制限に誰でも調査の対象となり、クローズ型なら特定の候補者に限られる」とハンタ氏は述べた。
しばらく前までウィドド州知事の名前は常に2014年の大統領候補者に関する世論調査のトップに君臨していた。しかしインドネシア調査研究センター(LSI)と政治観測研究所(PWS)が発表した最新の二つの調査では、かつて中部ジャワ州ソロ市の市長も務めたウィドド州知事の名前は挙がっていない。
インドネシア調査研究センター(LSI)の調査でウィドド州知事の名が2014年度の大統領候補のとして挙げられていないのは、同氏が所属する闘争民主党から担ぎ出されるか否かが不確定と判断されたためである。代わりに同調査が闘争民主党からの大統領候補として名を挙げたのは、同党のメガワティ・スカルノプトゥリ党首であった。この方法によると、ゴルカル党のアブリザル・バクリ党首が首位に立った。同様の事態は政治観測研究所(PWS)のリサーチでも起きた。ウィドド州知事の名前が大統領候補として挙げられていなかったのは同氏が所属する政党にまだ担ぎ出されていないとみなされたからであった。かわりにウィドド州知事の名前は代替候補としてのみ挙げられている。その結果、同リサーチではグリンドラ党のプラボウォ・スビアント党首が首位に挙げられた。
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( 翻訳者:長野太一朗 )
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