28万人余りの元青年突撃隊隊員への処遇
2013年10月22日付 VietnamPlus 紙

 10月22日夜、ハノイにおいて、ベトナム共産党政治局員・ベトナム祖国戦線中央委員会主席・政府副首相のグエン・ティエン・ニャン氏は、ベトナム青年突撃隊元隊員会との会合をもった。
 グエン・ティエン・ニャン氏は、同会がこれまで元隊員同士の絆のために十分な責任と役割を果たし、また歴史の証人としても十分な役割を果たしてきた努力を高く評価した。
 同氏は、祖国の独立・自由のための抗戦において全国の青年突撃隊隊員が果たした多大の貢献を党と国家は常に念頭に置いていることを強調した。
 同氏は、関係省庁が協調して2014-2015年の2年間に革命功績者政策の総点検を実施する必要があると提案した。関係機関は連携して点検実施の必要事項をリストアップし、2014年の第1四半期までに補う必要のある政策を提出する。
 同氏はまた、今後、社会(とりわけ若者)が、祖国の独立・自由のために青年突撃隊隊員がなした貴重な貢献をより理解し敬意を払うようにするには、ベトナム青年突撃隊元隊員会は広報に関心をもつ必要があるとした。
 会合で出された意見では、既に収められた結果や限界面について、とりわけ元隊員に対する未解決の処遇問題について、突っ込んだ分析がなされた。
 ベトナム青年突撃隊元隊員会のグエン・アイン・リエン会長は、現在までに63省中60省で元隊員会設立大会が開催され、残りの3省は元隊員数が多くないため、連絡委員会のかたちで活動していると明らかにした。全国では38万人余り(訳注:原文ママ。28万人の間違いか)の会員が加入し、タインホア省が5万人近くと最大の会員数を抱えている。
 現在、各級の元隊員会専従幹部は2万人余りで、多くは高齢で健康が衰え、活動条件は困難であるが、「青年突撃隊の品格、ホーおじさんの部隊の品格を輝かせる」ために、同じ隊員だった絆をもって心血を注いで活動し、あらゆる困難を克服している。
 過去10年近く、地方から中央までの元隊員会すべての組織は、同じ隊員だった絆のための活動を重点的に行ない、それと歴史の証人の役割を十分に果たすことと結合させ、新たな段階での英雄的伝統を発揮し、党・国家を支援してきた。祖国戦線は元隊員に対する処遇の解決とその生活に配慮してきた。とくに烈士(戦没者)の家族・傷病者、枯葉剤被害者に対して。
 元隊員会の組織はこれまで主体的、積極的に関係機関と協調して政府や地方当局が28万人余りの元隊員(総数の68%)に対する処遇政策を解決するのを支援した。そのうち13万人余りは1回だけの手当を支給され、6800人は定期的な手当ての支給を受けている。4900の烈士の家族、3万3800人の傷病者はそれぞれの扶助金を、3900人は枯葉剤被害の扶助金を受けている。元隊員会はさらに数次にわたる遺骨収集を実施し、元隊員の800柱以上を墓地に埋葬した。
 元隊員会は、抗戦で特別抜きんでた功績を収めた青年突撃隊の32団体、26個人に「英雄」の称号を授与・追贈するよう、所管機関に報告し建議した。その中には、さまざまな理由によって、関係機関が認定することができず、放置されていたケースも多くある。
 社レベル以上の元隊員会の組織の多くは、さまざまな形式の絆基金を設けており、総額は3000億ドン余りにのぼる。200軒以上の「情義の家」、2万冊以上の預金通帳、病気見舞いや災害見舞い5万個を贈呈し、10万人余りの元隊員が貧困から脱するのを支援している。
 今後、元隊員会は、関係機関と緊密に協調して元隊員に対する政策の実施状況を総点検し、僻地における烈士の家族、傷病者、枯葉剤被害者に対する最も滞っている状況をきちんと把握する。その上で、政府と地方当局にまだ制度を享受していない13万人の元隊員への処遇を建議する。
 元隊員会は、困難な状況に陥っている元隊員を支援するため、引き続き絆基金を設けていく。

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( 翻訳者:今井昭夫 )
( 記事ID:358 )