有権者は教育の刷新と交通問題の改善を望んでいる
2013年10月20日付 VietnamPlus 紙
ホーチミン市国会代表団(団長:レ・タイン・ハイ党政治局員・ホーチミン市党委書記)は10月20日、ホーチミン市第11区の有権者と意見交換を行った。
これで、ホーチミン市国会代表団は、10月21日に召集される第13期第6回国会を前に、有権者との意見交換をすべて終えたことになる。
有権者は、これまでの国会、特にホーチミン市国会代表団の取り組み、とりわけ住民の利益となるような法案の立案や法改正を高く評価した。その一方で、住民は、教育改革や交通事故、環境汚染、厳しい経済情勢など、国が直面する多くの重要課題に対しても提案を行った。
第11区第5街区に住むグエン・フイ・ニン氏は、ここ数年の教育改革の取り組みは明確な変化をもたらしておらず、国の教育の発展のためには更なる改革が必要であると指摘した。第11区法律家協会副会長のダン・ヴァン・ミン氏は、科学的な方法による全面的な教育改革政策が必要であり、現在のようにカリキュラムや教科書、授業料などの個別的で小さな目標にとどまるべきではないと提案した。
また、多くの有権者が全国で複雑に発生している交通事故の状況に対し意見を述べ、「ハノイ市とホーチミン市は恒常的な渋滞が深刻化している二大都市だが、橋梁建設への投資が渋滞地点の減少に役立っている。そうした対応も現在の実情に合った対策の一つだ」と分析、指摘した。
第11区第16街区に住むグエン・ドゥック・トゥアン氏は、次のように提案する。「今後、交通渋滞頻発地帯での渋滞緩和に向け、さらに橋梁を建設する必要があり、それにより、住民の通勤、通学がよりスムーズになる。さらに、ホーチミン市で渋滞を引き起こすもう一つの原因として浸水問題がある。雨季になると必ず浸る。道路に溢れ出た下水は深刻な環境汚染を引き起こし、人々の健康や生活に直接影響を及ぼしている」。
さらに、有権者は、海水産物養殖農家に対する支援政策を求め、特に買い取り業者らが結託して養殖農家から海水産物を安く買い叩くような事態は改善されなければならないと指摘した。また、手が付けられていない政策は、住民に現状に関する具体的な情報を提供しなければならず、実現の可能性がないのであれば、早急に見直す必要がある。
ホーチミン市国会代表団を代表してレ・タイン・ハイ党委書記が有権者の意見を確認し、経済社会問題や教育刷新事業、交通事故の状況等に関する意見や提案に答えた。
ハイ党委書記は、「教育の刷新は極めて重要な問題である。ベトナム共産党の第8回中央委員会総会は、教育の抜本的、全面的刷新に関する決議を発表した。これは、我々が、教育がもたらすプラス面を発揮し、同時に、マイナス面を徹底的に排除し、なお存在する教育の限界や弱点を改善するための基礎となるものである」と強調した。
交通問題や浸水による環境汚染の問題-特にホーチミン市での状況-に関し、ハイ党委書記は、ホーチミン市はなお多くの問題を抱えているが、関係機関は交通事故や環境汚染の改善に向けた措置を積極的に展開してきたと強調した。現在、ホーチミン市の浸水問題は深刻だが、雨によるものだけではなく、他にも様々な要因がある。そうした問題への対処も極めて重大で、重要な点である。
現在のホーチミン市指導部は就任当初、浸水や気候変動の問題を解決すべき重要課題の一つとし、これまで取り組んできたが、なお十分ではなく、限界点も指摘されている。よって、関係機関は今後、積極的に現状を検証し、改善のための措置を打ち出し、その実現に向け努力していく。
( 翻訳者:加藤俊哉、山口里緒 )
( 記事ID:361 )