「ベトナムは市場経済国」と早期に認定するようアメリカに要請
2013年11月14日付 VietnamPlus 紙
グエン・タン・ズン首相は11月14日午後、政府本部で、訪越中のジェイコブ・ルー米財務長官と会談した。
ズン首相は、ルー財務長官のベトナム訪問を歓迎し、今回の訪問における両国財務省間協議の成果、そして、これまでの協力、特に税制、公会計、ワンストップ通関、マクロ経済分析等の分野における技術的な協力を高く評価した。
また、積極的に進展している両国の協力関係に喜びの意を表明し、「両国間の経済、貿易、投資の分野における可能性はなお非常に大きい。よって、両国は、双方が実質的な利益を享受できるよう、各分野での協力促進に努力していく必要がある」と述べた。
その上で、両国が米越間の二重課税防止協定の早期締結、関係国首脳が確認した環太平洋パートナーシップ協定(TPP)交渉の年内妥結を推進するよう求めるとともに、米国に対し、ベトナムが市場経済国であると早期に認めるよう要請した。
ズン首相は、ベトナムは、世界貿易機関の加盟国として、関係する諸約束を常に遂行し、迅速かつ確実な発展のため、積極的に市場経済を実践し、世界経済に深く参入しつつあると強調した。
さらに、TPP協定交渉における目標を達成するため、ベトナムはアメリカと緊密に協力していくと確認しつつ、各国の発展度合いに合わせた柔軟性も必要だと伝えた。そうした柔軟性にはベトナムの核心的利益に関わる点も含まれ、参加各国の権利のバランスを考慮した協定を目指すという各国首脳の考えとも合致するものである。
一方、ジェイコブ・ルー財務長官は、ズン首相の応接に感謝した上で、今回の訪問は金融・通貨分野における両国間の協力を促進するものだと述べるとともに、アメリカは、特に経済、貿易、投資をはじめとする各分野におけるベトナムとの協力を重視していると確認した。
ルー財務長官は、アメリカはTPP交渉において多くの点でベトナムと認識を共有し、ベトナムのTPP交渉への参加を大変重視していると強調するとともに、電子決済サービスや市場の一層の開放等に関する交渉でのベトナムのより柔軟な対応を求めた。
また、アメリカは両国の二重課税防止協定に向け積極的に交渉を推進していくと確認した。
( 翻訳者:高見彩華、奥山貴子 )
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