VRB、ニントゥアン原発建設プロジェクトに銀行サービスを提供
2013年11月30日付 VietnamPlus 紙
越露合弁銀行(VRB)とロシアのアトムストロイエクスポルト社(ASE JSC)は11月29日ハノイで、ニントゥアン第一原子力発電所建設プロジェクトに対する財政支援サービスを提供する旨の覚書に調印した。
それによると、VRBは、ニントゥアン第一原発建設プロジェクトを支援するため、ASE JSCとその関連会社に対し、銀行サービスを提供する。また、プロジェクトの実現に参加する幹部らへの銀行サービスも提供する。さらに、双方は、プロジェクトの実現に向け、情報交換などの分野で相互に協力していく。
VRBのドアン・ミン・ティエン頭取は、ニントゥアン省でのベトナム初となる原子建設プロジェクトにおけるロシアとベトナムの協力は、現段階の二国間における経済・ビジネス関係を大きく飛躍させる一歩となるものだと述べた。
ティエン頭取は、「そうした両国の意義ある協力に加え、VRBとロシア外国貿易銀行(VTB)が、プロジェクトに対する財政、銀行サービスの支援を通じて、両国が心血を注いで進めているプロジェクトに貢献できることは幸甚だ」と述べた。
一方、ASE JSC幹部のイワノフ・ユーリー・ゲルマノビッチ氏は、「ニントゥアン第一原発建設プロジェクトは、最初の段階の準備作業が行われていて、年末にはベトナム側の準備作業が終了する予定である。我々は、2014年初めには、具体的な工事がより速やかに行えるよう、両国政府が合意、調印することを望んでいる」と強調した。
ベトナム電力グループの幹部によると、ニントゥアン第一原発建設プロジェクトは、電力源となる各発電プロジェクトの持続可能な発展に向けた第一歩となるものである。これまでのような大規模な水力発電プロジェクトを造り続けていく潜在力も尽き、火力発電プロジェクトを展開していくための石炭燃料にも限界があり、また、風力発電のようなクリーン・エネルギーでは拡大する電力需要を十分には満たせないような状況では、原発は現状に見合った選択肢だという。
2000メガワット時の発電能力を持つニントゥアン第一原発は、2014年に着工し、2020年までには最初の1号機が発電を開始する予定である。政府は、プロジェクトの技術提供パートナーとしてロシアを選んだ。具体的には、ロシアの国営原子力企業グループ・ロスアトムで、ASE JSCはその企業グループの一員である。
( 翻訳者:小池優佳 )
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