2014年新規労働者の就職は困難に
2014年01月09日付 VietnamPlus 紙

        
 労働市場に新規参入する人の求職はより困難になるだろうというのが、1月9日にホーチミン市で開催された2013年のベトナム労働市場概況と2014年の予測の発表におけるアデコベトナム社の認識である。
 アデコベトナム(ベトナム最大手の人材紹介・派遣会社)の会長であるニコラ・コノリーは次のように述べた。2014年のグローバルな動向は、高い失業率や、生産の変化、技能不足の増加傾向などといった影響を労働市場にもたらすであろう。
 それゆえ、2014年にベトナムの労働市場に新規参入する労働者は求職に際して、より困難にぶつかり、採用サイクルも長くなるだろう。各企業は適切な人材を採用することに注力し、能力のない人員を解雇し、投資の効率性と有効性に注力していくだろう。
 アデコベトナムによると、2014年の最もホットな5つの産業は、自動車、医療、日用消費財、情報技術、保険であり、それらは販売、経理・財務、人事、管理、マーケティング、顧客サービスといった事務所の採用数でも上位5位を占めている。ニコラ・コノリーはベトナムの労働市場は、技能があり、専門的な仕事環境に上手く適応している人には広く開かれていると強調する。
 2013年のベトナム市場について、ニコラ・コノリーはこう述べた。ベトナム経済はまだ発展は遅れているが、失業率は2.37%という低い数字を維持している。
 昨年、ベトナム労働市場は、サービス、医療、エネルギー、小売/日用消費財、そして教育などといった5つの成長事業分野によって牽引された。一方、2013年の業界において一番求人が多かったのは、販売、財務、管理、情報技術、マーケティング/PRであり、その中の販売の求人は、最も高い28.6%を占め、経理が最も低く4.37%であった。
 アデコベトナムの研究によれば、現在、業種によって労働力の需要と供給の間に大きなギャップがあるという。具体的には、販売分野では28.6%の需要に対しておよそ13%の供給しかない。逆に、経理分野の実際の需要は4.37%しかない中で、供給は10%以上ある。
 主な理由は、雇用者が、熟練して優れたレベルの人や、経験豊富な人を採用することを好む一方、新たな労働者(主に大学新卒)は、自分達が好きなところにだけ応募しているからである。それがここ最近の新卒学生の高い失業率の原因である。

Tweet
シェア


 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:横田知之、山口里緒 )
( 記事ID:532 )