１月15日、深田博史駐ベトナム・日本大使は、総額82万米ドルにのぼる７つのプロジェクトに対する日本政府の対ベトナム無償援助に調印した。
　援助プロジェクトには、タインホア眼科病院への医療設備供与、タンザンB小学校の拡張、ドアンバイ社小学校の拡張、ビンボ社の診療所拡張、タイフック中学校の建設、タムティエン小学校の建設、そしてタンラップ小学校の拡張が含まれている。
　11万米ドル近くの援助以外に、タインホア眼科病院への医療設備供与プロジェクトでは、服部匡志医師の支援を受ける。服部医師は何年にも渡ってベトナムで１万人以上の白内障や眼病の患者に無料で手術を施してきた。
　調印式で、深田大使は、現在ベトナムの経済は力強く成長しているものの、医療や教育の分野の成長はそれに追いついておらず、特に貧しい地方において顕著であるとしている。
　「現在、貧しい村々の子供たちにはきちんと建てられた教室が依然不足しており、人々が病気の診察・治療を受けられる環境も十分でない。私は、これらのプロジェクトが成功したのち、プロジェクトの恩恵を受けて、地方の生活環境が大きく変わることを願っている。日本は、人々の生活に必要不可欠な分野に対して、引き続きベトナムを援助していくことを約束する」。
　「私は、これらの援助プロジェクトが10～30年の間に効果を発揮し、豊かなベトナムへの架け橋になることを期待している。この機会に、ますます深まり、強固になっている二ヵ国の間の友情を祝福したい」と、深田大使は強調した。

Tweet

　同じジャンルの記事を見る

（ 翻訳者:加藤俊哉、広瀬美佳 ）
（ 記事ID:545 )