2014年予測(政治)統治における資質の向上が課題
2014年02月02日付 The Voice 紙

政権が発足してからおおよそ3年の間に政治改革を多々実行してきたテインセイン大統領率いる文民政権にとって、2014年は、立法を行う議会とより多く闘うことになり、最も厳しい軋轢の時期を乗り越えねばならず、統治の中枢となる部分の能力や資質を特に補い高めねばならない時である。
アセアン会議の議長という肩書を手に入れたばかりのミャンマーの指導者として、テインセイン大統領は、これまでとは大きく異なった困難に取り組み、それらを解決しなければならない時でもある。
2014年のアセアン会議の議長として、アセアン領域内で未だ終結していない問題に取り組み、解決しなければならないのと同様に、国内和平実現においても、何十年にもわたる未解決の少数民族武装勢力の政治的問題も解決しなければならない。
その解決にあたり、統治と立法を協力して行わなければならないが、異なった考え方のために衝突が起こることもあり、立法を行う議会の決定のために統治面での困難や民衆の批判に直面する可能性がある。
新政権が発足してから今日に至るまで、見事で力強い大統領の演説通りの大小の計画を、統治機関内部で段階に応じて実現する能力の不足、資質の必要性、以前の制度から引きずってきた古い体質、国民に関するサービスと文民統治の意味の無理解、これを改めることができなければ、これまでに政府が築いてきた国民からの信頼、信用が減少する年になると言える。
2014年の統治における重要な挑戦のひとつは、全国の停戦と国内和平の実現である。
現在まで、少数民族武装勢力と協議し成果は得ているものの、今後の協議では武装勢力側から政治的に重要な要求がなされることになるため、政府として決断の困難な状況に直面せざるを得ないであろう。
国内和平を実現したいという熱意によって、少数民族武装勢力に対し度を越した譲歩があるのなら、議会と直接渡り合わねばならず、政府として熟考し対処しなければならない時であると言える。
様々な理由により武装勢力との間に築き上げた信用を失えば、国内和平が後退する可能性もある。
国内和平への答えを模索するにあたり、国軍、統治機関、立法機関の間での意見の食い違いや、武装勢力との間での意見の食い違いが浮き彫りになってくる。
政府にとってのもうひとつの挑戦は、アセアン議長国という責務である。不十分なインフラ、資質に欠けたままの官僚機構という問題があるミャンマーで開催しなければならない100件ほどの国際会議では、弱点が明るみに出て、国際社会の批判を受けざるを得ないだろう。
それ以外にも、統治分野でさらに直面する課題として農地の問題がある。2013年の年内には該当する農民に返還すると言っていた農地を、今年中に返還できない場合には、民衆運動が発生し、厳しい批判を受けるであろう。統治機構の改革も2014年に速度を上げて行わねばならず、「エビの頭が汚れているのはたくさんの魚糞がそこに集まったからだ」と言われるように、独立以来の歴代政府統治機関(の欠点が集まった状態)を、困難の中改革していかねばならない。
そのため、2014年、統治の中枢は、未だ資質を満たしていない官僚、官僚機構の欠点、困難や課題と共に、私的な人間関係とも切り離せない政治を、多々衝突しながら乗り越えねばならない。

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( 翻訳者:大橋 響 )
( 記事ID:569 )