メガワティがスラバヤへ「ソト」を食すのにジョコウィを誘ったとき
2014年03月01日付 Kompas 紙
インドネシア大学教授会主催の連続セミナーに出席したインドネシア闘争民主党のメガワティ・スカルノプトゥリ総裁(左)とジャカルタ首都特別州のジョコ・ウィドド州知事(右)(2013年11月30日)
スラバヤ、kompas.com
インドネシア闘争民主党のメガワティ・スカルノプトリ総裁は、リスマ・トリハリニ・スラバヤ市長の辞任をめぐる問題解決にむけ、ジョコ・ウィドド・ジャカルタ州知事と手を組んだ。去る3月1日朝、メガワティ総裁、ウィドド州知事とインドネシア闘争民主党のハリス・クリスティヤント副事務総長らはスラバヤへ出発した。その問題はスラバヤの副市長がウィシュヌ・ブアナ・サクティであること根差している。
スラバヤは目下、板挟みの状況にある。スラバヤ市長に就任したインドネシア闘争民主党のリスマ・トリハリニ氏は、自らをスラバヤ市長に担ぎ上げたインドネシア闘争民主党スラバヤ支部と緊張関係にある。
リスマ氏は憤っている。ウィシュヌ氏がリスマ氏に相談されることなく副市長に任命されたためだ。しかし規則によると副市長は市長であるリスマ氏によって任命されなければならない。
この闘争民主党の内紛は激しさを増し、中央政府の関心を引くこととなった。国民議会の第二委員会は、一時はリスマ氏を召喚する事態に至った。しかしリスマ氏は他の任務のためそれに応じることができなかった。いっぽう、リスマ氏は国民議会のプリヨ・ブディ・サントソ副議長に目下の問題について陳情する機会を得ていた。
リスマ氏の辞任騒ぎと闘争民主党スラバヤ支部内での内紛は今週ついに終わりを迎えたようだ。メガワティ総裁はリスマ氏に辞任を禁じ、リスマ氏はそれに従った。
スラバヤでは取材陣を前に、ウィドド州知事、リスマ市長、ウィシュヌ副市長、さらに闘争民主党のハスト・クリスティヤント副事務総長に付き添われたメガワティ総裁が、闘争民主党のすべての党員に向けて、来る総選挙での勝利のために結束することを求めた。同総裁によれば、政治の年となるこの期間には闘争民主党の結束を崩そうとする動きが多くみられるという。
「ソト」を食す
スラバヤの問題は何かと騒ぎ立てるのが好きなメディアの仕業と無縁ではないとメガワティ総裁は言う。
「私がジョコウィ氏と一緒に来たとたんに騒ぎになった、ジョコウィ氏がどうしたというのか、べつに何ごともないのに」と同総裁は述べた。
メガワティ総裁によると、ウィドド州知事はスラバヤへ一緒に「ソト(インドネシアで人気のあるスープ料理)」を食すために誘った。「私は土曜日が休みなのかどうかと聞き、休みですとジョコウィは答えました。それならスラバヤへ一緒に行ってそこでスープを飲みましょうとなったのです」と、メガワティ総裁はウィドド州知事への誘いについて述べた。
メガワティ総裁は単にスープを食すためだけにウィドド州知事を誘ったのだろうか。
1日朝、官舎の前で、ウィドド州知事は、今後1か月はスケジュールがなにかと過密になると思われると伝えた。同州知事は毎週末、党の議事日程のために出張が続くことになるという。 「この1か月は予定がいっぱいだ。今日は夕方に帰る(スラバヤからジャカルタへ戻る)。明日はまたブンクルへ行く計画だ」と同州知事は述べた。
闘争民主党は目下、ウィドド州知事に2014年の総選挙の間、選挙キャンペーンにおけるにおける国民的弁士としての任務を与えている。ウィドド州知事は言うまでもなくインドネシア全土を行脚することになるだろう。弁士として行脚するためだろうか、それとも「ソト」を探すためだろうか。
写真説明:
ジャカルタのインドネシア大学サレンバキャンパスで行われたインドネシア大学教授会主催の連続セミナーに出席したインドネシア闘争民主党のメガワティ・スカルノプトリ総裁(左)とジャカルタ首都特別州のジョコ・ウィドド州知事(右)(2013年11月30日)。「勝利を目指すインドネシア民族指導の課題に応えて」というテーマを掲げた同セミナーには、プラボウォ・スビアント、ダフラン・イスカン、ギタ・ウィルジャワン、ウィラント、マフフド・エムデー、アビラハム・サマドらもこれまでに参加していた。
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( 翻訳者:岩野誠太郎 )
( 記事ID:596 )