ベトナムと米国は引き続き南シナ海における平和を維持する
2014年03月05日付 VietnamPlus 紙

 3月4日、米国国務省政務担当外務次官ウェンディ・シェルマン氏がベトナムを訪問した。訪問中、シェルマン次官は、ファム・クアン・ギ・ハノイ市党委書記(党政治局員)、ヴー・ドゥック・ダム副首相、ホアン・ビン・クアン党中央対外委員長と会見を行うとともに、外務省、国防省、公安省の指導部とも協議を行った。
 双方は、この間、とりわけ包括的パートナーシップを確立して以降の2国間関係が良好に発展していることに歓迎の意を表明し、今後、2015年の国交正常化20周年記念に向かう中で越米関係をより一層発展させるための各種方策を模索すべく引き続き協力することで一致した。
 それぞれの会談の中で、ベトナム側は、米国との関係を重視していることを強調し、両国がハイレベル訪問団、各省庁・部門の訪問団、特に要人往来など二国間交流を強化し、経済、貿易、投資、科学技術、教育・訓練育成の分野において協力を推進するよう求めた。
 また、ベトナム側は、アジア・環太平洋パートナーシップ協定(TPP)交渉においてベトナムのため引き続き柔軟に対応するよう要請するとともに、米国に対し、ベトナムの市場経済国認定、ベトナム製品のためのより一層の市場開放、人道支援協力の推進、戦後処理および救難救助、海上警察、平和維持の活動における経験の交流を強化するよう求めた。
 シェルマン次官は、地域におけるベトナムの役割を高く評価し、米国としてベトナムとの関係を重視していることを強調した。また、同次官は、外交、経済、貿易、国防・安全保障、戦後処理の分野において、ベトナムと協力を推進するとの期待を述べた。
 また、次官は、TPP交渉におけるベトナムの努力を高く評価し、IAEAと国連人権理事会の場でベトナムと協力を進めることに期待を表明した。双方は、人権問題を含む相違点のある若干の問題について、率直かつ相互理解の精神に立って意見交換を行った。
 双方は、地域と国際の各枠組みおよび現在アジア・太平洋において形成されているアーキテクチャーにおける協力の強化について議論を行った。
 双方は、南シナ海における平和、安定、協力の維持、航行の自由と安全を確保に向け、引き続き共に貢献することを確認し、南シナ海における主権を巡る係争については国際法、とりわけ1982年の国連海洋法を基本に、平和的な方策を通じ解決を図ることが求められ、南シナ海における行動宣言(DOC)を厳格に実施し、南シナ海における行動規範(COC)の早期作成に向かう必要があるとの点で一致した。

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( 翻訳者:佐久間るみ子 )
( 記事ID:601 )