ジョコウィの大統領選立候補、ジャカルタに対する裏切りを意味せず
2014年03月15日付 Kompas 紙
「ジョコウィ」ことジョコ・ウィドド・ジャカルタ首都特別州知事は2014年2月28日、中央ジャカルタ市パルメラ地区のコンパスドットコム編集部のオフィスで、記者や自転車運動家と議論に花を咲かせた
ジョコ・ウィドド・ジャカルタ特別州知事は去る3月14日、インドネシア闘争民主党のメガワティ•スカルノプトゥリ党首から大統領候補となる信任を受け、それを受諾したことを表明した。ジョコウィが大統領候補になることは、ジャカルタや州知事選挙に進んだ際の選挙公約に対する裏切りではないと評価されている。
ユスフ•カラ元副大統領は去る3月14日に「ジャカルタ以外の州で州知事になったわけではないかぎり、大統領になることはジャカルタを去ることを意味するのではない」とジャカルタの自宅での記者との対談で述べた。また、「ジョコウィが大統領になれば、ジャカルタの問題もより早く解決されるだろう」とユスフ•カラ元副大統領は加えて述べた。
ユスフ•カラ元副大統領によると、ジャカルタ首都特別州政府が直ちに解決しなければならない問題は、インフラ整備と交通手段であるという。しかし、その2つの問題は中央政府がそれらを優先事項としなければ、早急に解決されることができないと同氏は語った。「もしジョコウィが大統領になれば、ジャカルタのためのより多くのことが成されるだろう」と同氏は述べた。
また、ウィドド州知事を支援する全国の民間組織「ジョコウィ*」の幹部であるサムエル・エー・パングラパン氏は「ジャカルタで発生する問題は国家的な問題である」と述べた。同氏は「その問題を解決するためには包括的な協働が必要である」と述べた。
しかし、「ジョコウィを大統領候補とする計画は政敵からのネガティブキャンペーンの格好の餌食となる危険性が高い」とサムエル氏は語った。また同氏は「そのためにはジョコウィの支持者たちは、ジャカルタにおいてなかなか解決できていない問題が、ジョコウィを大統領に選ぶことで容易に解決できるということをしっかりと丁寧に説明しなければならない」と語った。
*訳注】「ジョコウィ」(JOKOWI)は、ジョコ・ウィドド大統領候補を支援する民間組織である「インドネシア市民の組織とコミュニティーのネットワーク」(Jaringan Organisasi dan Komunitas Warga Indonesia)の略称。
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( 翻訳者:小倉淳寛 )
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