ポルポト政権によるバーチュック集団虐殺事件の被害者を追悼する
2014年04月16日付 VietnamPlus 紙

 4月15日・16日の2日間にわたり、カンボジア国境のアンザン省チートン県にあるバーチュック霊園歴史遺跡地区において、1978年の西南国境戦争(訳注:カンボジア紛争)の際にポルポト・イエンサリ政権によって虐殺されたバーチュック市の民間人3157名を追悼する集団慰霊祭が行われた。
 この2日間、バーチュック市のルオンフィー社にある四恩孝義教の寺院とヌイヌオック寺が、地元指導者や地元民および先の虐殺によって亡くなった人々の遺族と共に四恩孝義教の儀式に従って供養し、国泰民安(国の泰平と民の安全)を祈った。
 バーチュック市はカンボジアのタケオ州と接するチートン県のバーイヌイ(七山)地方に位置している。西南国境戦争の際、ポルポト・イエンサリ政権は数個師団を結集して侵攻し、同市の住宅街に数千発の砲弾を浴びせ、無辜の人々を虐殺した。
 1979年、アンザン省は同市に「恨みの遺跡」と呼ばれる罪悪証跡群を建設した。同所は1980年に国家レベルの歴史遺産として公認され、毎年国内外から数多くの旅行客が犠牲者を追悼に訪れている。
 2013年、同省はバーチュックの民衆が虐殺された場所である、タムブー寺とフィーライ寺に挟まれた5ヘクタールの敷地に新たなバーチュック霊園歴史遺跡地区の建設を開始した。
 総工費はおよそ300億ドンで、経費には写真や実物の証拠を展示する「伝統の家」に加え、追悼や研究に訪れた人々のための休憩施設の建築費も含まれる。2018年に竣工予定。

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( 翻訳者:田中裕也 )
( 記事ID:652 )