開発統一党(PPP)、大統領選でプラボウォ氏を公式に支持
2014年05月12日付 Kompas 紙
開発統一党のスルヤダルマ・アリ党首(右)とグリンドラ党のプラボウォ・スビアント党首(4月18日)
ジャカルタ、kompas.com
2014年5月12日月曜日未明、2日間にわたる全国指導者会議ののち、開発統一党(PPP)は公式にプラボウォ・スビアント氏のグリンドラ党と連立することを決定した。
興味深いのは、開発統一党のスルヤダルマ・アリ党首がグリンドラ党の選挙活動において支持を表明したことが原因で、全国指導者会議が行われる数ヶ月前、同党内で混乱が起こったことであった。
去る5月12日未明、午前2時10分頃、スルヤダルマ党首は全国指導者会議でのロビー活動ののち、「満場一致でプラボウォ・スビアント氏を大統領候補として支持することとした」と表明。
スルヤダルマ党首によればその決定は長期にわたる議論と細心の注意を払った判断を通して下されたため、3度にわたって会議の中断を要した。しかも、そのうちの1回は27時間にわたる中断であった。
開発統一党(PPP)とプラボウォ氏のグリンドラ党との連立の決議は、インドネシア中の33の開発統一党地方支部会議の合意を得て全会一致で採択された。同党は次期大統領としてプラボウォ氏が選出されることに期待を寄せている。
しかしながらプラボウォ氏支持の公式な合意はスムーズに行われたわけではない。スルヤダルマ党首は去る3月23日、クリンドラ党の選挙運動に参加したうえで、単独でプラボウォ氏への支持まで表明したのが発端である。
去る4月9日に総選挙の集計が行われて数時間後、開発統一党内ではスルヤダルマ党首の態度に対する厳しい非難の声が高まった。同氏は同日放送の選挙速報での同党の獲得票低下の原因とみなされ、名指しで非難された。同党のエムロン・パンカピ副党首はスルヤダルマ党首を直ちに解任するよう求める党地方会議が既に27名いることを明らかにした。
その後スルヤダルマ党首はスハルソ・モノアルファ副党首、M・ロマフルムジ事務総長、他数名の党地方会議の幹部を役職から解任した。
開発統一党を追放されたロマフルムジ事務総長と同調者がスルヤダルマ党首を除いて全国指導者会議を開いたため、同党内部でますます緊張が高まった。スルヤダルマ党首は自らを党首の座から解任することを明言した全国指導者会議は党の転覆行為であると非難した。
同党幹部のハムザ・ハズ元副大統領とスハルソ・ モノアルファ氏が闘争民主党(PDI-P)のメガワティ・スカルプトゥリ党首へ接近したことにより、同党内の危機はさらに高まった。その会合においてハムザ氏はジョコ・ウィドド氏への支持も表明した。
開発統一党の内部抗争は4月24日、西ジャワ州ボゴールにて開催された第3回全国実務会議でピークを迎えた。だがこの会議において、敵対する両陣営は和解することとなった。
しかし依然として党内では緊張は収まらなかった。スルヤダルマ党首が再び動き、地方党会議幹部らに向けてプラボウォ氏支持の文書を配布したからである。
去る5月12日になって、ついに開発統一党はプラボウォ氏支持に合意した。
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( 翻訳者:八島香織 )
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