2014年のコショウ輸出額は10億ドルに達する見込み
2014年05月22日付 VietnamPlus 紙
5月22日、ベトナム・コショウ協会(VPA)の年次会議がホーチミン市で行われ、ドー・ハー・ナムVPA会長が今年のコショウの輸出量は一時輸入・再輸出分の約2万トンを含む約15万トンになり、輸出額は10億USドルにのぼる見通しだと述べた。
ベトナム・コショウ産業の発展史上、最高額を記録する年となるであろう。
年始からの5ヶ月間、困難に直面する輸出向け農産物が少なくない中、全国の輸出用コショウの生産量は9万トンで、6億USドルに迫り、昨年同時期と比べて約50%増となる見通しだ。
ナム氏によると、コショウ業界が成功した要因のひとつは、生産状況、国内外の市場価格、生産状況予測、商品流通、効果的な輸出ビジネスに関する情報がVPAと企業、農家の間で共有されていたことである。この中で協会は、供給やコショウの国内外市場の需要・供給と価格の動向を見守る役割を担い、農家はその情報にしたがって平均価格基準を定め、売るべきかどうかを決めていた。
協会からの迅速な情報に農民の冷静さも相俟って、各企業は商品の供給元を確保する機会を得て、主導的に輸出契約交渉を行い、紙面上の取引を制限したためリスクを回避する事ができた。
そのおかげで、近年国内コショウ市場は安定しており、コショウの国内及び輸出価格は収穫期の初頭から高い水準で維持されている。
しかしVPTによると、国内コショウ産業は今年、天災や病虫害、生産経費の増加といった多くの課題の前に立たされている。
特に、製品の清潔さ、有機栽培、品質証明といったように、輸出市場は日に日に食品の安全衛生の保証に対する要求水準をあげている。それ故に、今すぐにでも、コショウ生産・加工業者は適切な解決策を展開していく必要がある。
市場の需要に応えるために、これまでVPAは農民にコショウの有機栽培法、堆肥と化学薬品の使用制限を勧告してきた。
現在、多くのコショウ栽培農家が、持続可能な有機栽培を目指す科学技術の進歩を取り入れ、数百のコショウ栽培農家がGAP(農業生産工程管理)規定に従った生産証明書を交付されている。
( 翻訳者:讃井綾香、横田知之 )
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