高校の卒業試験を周到かつ精力的に準備
2014年05月28日付 VietnamPlus 紙
あと一週間もすれば、2014年度の高校卒業試験が行われる。現時点までに、ほとんどの高校では3年生の授業で復習をすでに終わらせ、卒業試験の実施準備を急いでいる。
教育訓練省の検査チームは多くの地方に出向き、2014年高校卒業試験の準備業務の点検を行った。試験が安全に厳正に行われるよう、教育訓練省次官のグエン・ヴィン・ヒエン氏は各地方に対し、試験に参加する組織、個人の不正行為を未然に防ぎ、試験規定への違反行為に厳格かつ迅速に対処するよう要請した。
教育訓練省の評価によると、行った点検では殆どの地方で卒業試験は周到に準備されており、生徒が試験日に多く移動しなければならないことを避けるため、多くの高校が会議室・講堂・職員室までを試験中の休憩所として活用するとしている。
今年、各受験生は去年までの6科目の代わりに4科目を受ける。2科目は必須で国語・数学、残りは物理・生物・化学・歴史・外国語・地理の6科目から2科目を選択する。
今年は試験科目が減っただけではなく、卒業の審査点も4科目の平均点と、高校3年生での年間の平均点の総合点を2で割った点数となる。
これまでに高校3年生は、2014年度高校卒業試験のための復習を基本的に終わらせている。これは、12年間の成果と大学進学を決める重要な段階と言える。
一部の生徒はこの変更はあまりに急だと考えているが、先生たちの支援のおかげで、試験でよい結果を残す準備は出来ている。タイグエン省にあるズオン・トゥ・ミン高校の3年生の国語主任であるグエン・ティ・トゥエット・ホン先生は、いずれの教員も生徒が精神面、心理面、そして知識面で試験を迎えられるように準備していると述べている。今年の試験内容は大幅に変更されたものの、多くの生徒は復習を終えて自信を持つようになっている。
卒業試験を円滑に実施し、高い結果を出すために、各校は試験問題の構造、試験形式、そして試験規定の厳守といった試験のやり方について生徒に周知徹底した。いくつかの学校では生徒が時間や定刻に慣れるために、教育訓練省の試験日程に沿って模試を実施した。
それ故に、生徒が知識、技術、心理面で最も良く準備が出来るよう、復習を強化する取り組みの他、試験委員会を組織するために最適な条件を整えることも各学校により急がれている。
ズオン・トゥ・ミン高校(タイグエン)の校長ファン・ミン・タイ氏は、今年の高校卒業試験の準備の最も特異な点は、生徒が自分で試験科目を選べる点であると述べた。ここ数年、生徒たちは教育訓練省の選んだ6つの科目を受験していたが、今年は国語と数学の2科目だけが必須となっており、残り2科目は生徒が自分で選ぶことが出来る。生徒が科目を自分で選び、クラスではなく科目に沿って復習するからこそ、学校も復習実施の取り組みの中で困難に直面することもある。
試験実施業務の根底にある困難は、午前・午後にそれぞれ2科目の試験を行うことにある。そのため、午前の第1科目の試験が終わり、午後の第2科目の試験を受験生が校門で待機する、という可能性もある。そうなると試験校区域の警備に特別な関心を払う必要がある。その他、試験日程が多い事で生徒が忘れたり、勘ちがい、遅刻をする可能性もある。
その困難を解決するために、学校は2つの門を生徒の出入りに使用することを決定した。それぞれの試験では生徒が互いに違う門から出入りし、往来渋滞を避けると共に、卒業試験の安全も守る。また、学校側もそれぞれの時間の受験生が集合して試験時刻を待てるように多目的室を用意し、生徒の往来が試験の混乱を起こすことを抑える。
周到で入念な準備もあり、現時点までに全ての教師、生徒、各地方の保護者は、2014年の卒業試験の新しい規定を基本的に理解し受け入れる準備が出来ている。
しかし、蒸し暑い夏の間に本当にスムーズに安全に卒業試験を実施するためには、全ての関係機関、社会組織の参加が必要である。
( 翻訳者:小谷岳、横田知之 )
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