ベトナム漁業監視局（農村農業開発省所属）は６月17日午後ハノイで、中国側の船舶が前日よりも17隻増え136隻になったと公表した（６月16日は119隻）。また、航空機１機と軍艦１隻が石油掘削装置（HD981）周辺から減ったという。船舶の内訳は、海警の船が37～39隻、貨物船が12～14隻、タグボートが18～20隻、漁船が50～58隻、軍艦が５隻だった。また、９時36分には石油掘削装置にヘリコプター１機が着陸した。漁業監視局は、現場の状況に関する情報を提示し、中国側の船は依然としてベトナムの漁業監視船に接近し、取り囲んだりして、進行を妨害していると説明した。最も近づいた時で30～50メートルまで接近し、衝突をも辞さないほどに加速してきたという。さらに、同日、中国海警船46012に援護された中国の鉄甲漁船が、石油掘削装置から30カイリの辺りで、横列隊形を組み、ベトナム側の漁船を妨害した。
　漁業監視局によると、この日の石油掘削装置周辺の天候は、レベル５（＊風速8.0～10.7メートル）の西南の風で、海は荒れ、海上の現場での法執行部隊の活動を難しくした。しかし、悪天候や中国船の攻撃的な行動にもかかわらず、ベトナムの漁業監視船は、現場に断固として踏みとどまり、警告、闘争、法執行任務を遂行するため、石油掘削装置から９～10カイリの辺りまで接近した。そして、中国側に対し抗議し、ベトナムの排他的経済水域（EEZ）から石油掘削装置と船舶を撤収するよう要求した。加えて、ベトナムの漁船も船団を組んで漁場にとどまり、石油掘削装置から30～35カイリの辺りで漁を続けつつ、主権の防衛に参加している。

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（ 翻訳者:一橋弘人、山田英輝 ）
（ 記事ID:880 )