ベトナムとフィリピンが南シナ海の緊張状況に関する意見を交換
2014年07月03日付 VietnamPlus 紙
2014年7月2日、フィリピンのアルバート・デル・ロサリオ外務大臣がベトナムを訪問した。この訪問は2014年5月のグエン・タン・ズン首相によるフィリピン訪問の成果を積極的に展開することを狙いとしている。
アルバート・デル・ロサリオ外務大臣は、同大臣と派遣団に対するベトナム政府の丁重な歓迎に感謝の意を示し、ファム・ビン・ミン副首相兼外務大臣との会談の結果を高く評価した。
ファム・ビン・ミン副首相兼外務大臣とアルバート・デル・ロサリオ外務大臣は、両国間のほとんど全ての協力分野と世界情勢や共に関心をもっている地域の情勢について、建設的かつ効果的に広く意見を交換した。
相互の協力について、両国は協力分野について意見を交わし、水産、海洋、大洋、国防、安全保障、貿易、投資のような各分野での協力を更に推し進めることで一致した。両国はまた、両国の協力関係を新たな高い水準に引き上げることで一致した。そのなかには、戦略的パートナーに前進するロードマップを作成することを目的とした両国外相をトップに据えた合同委員会の設立も含まれている。
特に、両国は日増しに緊張を増す南シナ海の情勢について意見を交換し、平和的かつ1982年の海洋法条約のような国際法に則した手段によって、緊張を緩和する切迫した解決方法について討論した。
両国は、武力の使用やそれによる脅迫をせず抑制を実行する原則を持った南シナ海行動宣言(DOC)の十全な早期実現が必要だと強調している。両国の意見は南シナ海行動規範(COC)の早期樹立の必要性でも一致している。それにより、両国はASEANの南シナ海の問題に関する2014年5月10日の宣言と南シナ海に関する6つの宣言の重要な意義を強調している。
両国は二国間の貴重な友好関係を再確認し、ASEANの枠内における二国の協力関係の重要性を強調した。
両国は、法律の規定と係争の平和的解決を強調する合同の約束を再確認した。
( 翻訳者:辛川翔太 )
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