大卒以上の16万2千人余りが失業中
2014年07月01日付 VietnamPlus 紙
公表された最新の労働市場統計によると、全国の労働年齢人口の104万5千人が失業しており、特にその中でも16万2400人は大卒以上の学歴を持っている人達である。青年の失業は引き続き関心をもつべき問題となっている。
これは、労働・傷病兵・社会省による7月1日に行われた第2四半期の二番目の労働市場の情報更新によって公表されたデータである。
二番目の労働市場情報によると、2014年第1四半期の失業者数は104万5千人で、2013年第4四半期より14万5800人上回った。また、2014年第1四半期の失業率は2.21%で、2013年第4四半期の1.9%を上回った。中でも、都市の失業率は3.72%で、農村の2.4倍にあたる。
失業者のうち、今年の第1四半期に失業した青年は50万4700人以上で、昨年同期より1万7000人増加し、2013年第4四半期より5万4400人増加した。
失業率に関して注目すべきは、大卒以上の学歴を持つ失業者が2013年第4四半期より4300人増加し、昨年同期の12万3000人を3万9400人上回っていることである。
さらに、2014年の第1四半期までに、短期大学を卒業した7万9100人の労働者、高等・中等・初等職業専門学校を卒業した17万4000人の労働者が失業した。
このデータを分析して、ゾアン・マウ・ジエップ労働・傷病兵・社会省次官は次のように述べている。現在の失業者数はまだ憂慮すべき数字ではない。しかし、大卒以上の学歴を持つ20~24歳の20%以上が失業していることは、検討しなければならない数字である。なぜなら卒業後の労働力の多くが労働市場に加わるときに困難に直面していることを示しているからである。
また、ゾアン・マウ・ジエップ次官は次のようにも話す。市場の変化を予測できないことは、就業の機会を邪魔する原因の一つである。労働市場は常に変わり続けていて、新しく生まれる仕事もあれば、消えていく仕事もたくさんある。数年先の労働市場がどのような労働力を必要としているのか見極め、予測しなければ、きっと教育訓練は労働市場に対応することができず、多くの若者が職探しに苦しんだままになるであろう。
労働市場の情報更新について、ジョルジ・スジラクツキ国際労働機関(ILO)在ベトナム事務所所長は次のように考えている。専門家は、これらのデータを出すと共に、分析を発表し、政治家、研究者、経営者、そして労働者もが報告された時点での労働市場の状況についてより明確に理解できるようにすべきである。
( 翻訳者:梅原美希、讃井綾香 )
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