調査機関 「“選挙速報”と異なるなら中央選挙管理委員会(KPU)の集計は誤り」
2014年07月10日付 Kompas 紙
民間調査団体「インドネシア政治指標(IPI)」のブルハヌディン・ムフタディ氏
民間調査団体「インドネシア政治指標(IPI)」のブルハヌディン・ムフタディ氏

ジャカルタ、KOMPAS.com配信
民間調査団体「インドネシア政治指標(IPI)」の事務局長であるブルハヌディン・ムフタディ氏は、同氏の調査機関が行った速報結果は正しいと確信している。同機関は得票率47.05%のプラボウォ・スビアント―ハッタ・ラジャサ正副大統領候補に対し、得票率52.95%のジョコ・ウィドド―ユスフ・カラ正副大統領候補が勝利するとみている。

さらに同氏は、ほかの主要な調査機関もまた同様の結果を示していると続けた。

「万が一、今後発表される中央選挙管理委員会(KPU)の公式な集計結果が、現在提示されている調査機関の結果と異なった場合、中央選挙管理委員会の集計が誤りであり、我々の速報に誤りはないと考える」とブルハヌディン氏は去る7月10日夕方にジャカルタで開かれた記者会見で語った。

この記者会見にはジョコ・ウィドド―ユスフ・カラの勝利と発表した他の調査機関、すなわちポプリ・センター、インドネシア調査サークル(LSI)、コンパス紙研究調査局、インドネシア国営ラジオ放送(RRI)、サイフル・ムヤニ・リサーチアンドコンサルティング(SMRC)、そして国際戦略問題研究所(CSIS)と協働したサイラスの代表者らが出席した。

 会見にはプラボウォ氏が勝利と発表した調査機関も招待したが、出席しなかったと主催者は述べた。それらの調査団体は、開発戦略政策研究センター(Puskaptis)、インドネシア・リサーチ・センター(IRC)、国家調査機関(LSN)、インドネシア声のネットワーク(JSI)の4つである。
「もしも選挙速報と中央選挙管理委員会の開票結果が異なっているならば、中央選挙管理委員会の集計結果が間違っているに違いないということ。つまり、投票所から始まり地方自治体を経て中央に至るまでの段階の集計に不正があるということである。そのような段階があるため、私は同業の調査機関の結果をより信じている」と同氏は述べる。
サイフル・ムヤニ・リサーチアンドコンサルティング(SMRC)のジャヤディ・ハナン所長も同様の発言をした。同氏によると、もしも速報結果と公式結果が異なるとしても、その差はわずか1%以内であろうという。

「我々はこの速報結果が中央選挙管理委員会と違いがないだろうということに十分自信を持っている。脅されることなく、集計が適切に行われるならばの話だが」と同氏は述べた。

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( 翻訳者:瀧川加奈絵 )
( 記事ID:922 )