ジョコウィ、ユドヨノ政権予算案に驚愕―閣僚会議に18兆ルピアの予算―
2014年09月11日付 Kompas 紙
ジャカルタ、kompas.com配信
ジョコ・ウィドド次期大統領はスシロ・バンバン・ユドヨノ現大統領が2015年国家予算案において閣僚会議に18兆ルピア(約1620億円)もの予算を割り当てていたことに驚きを示した。ジョコ氏はこの予算を削減し、優先事業の資金に転用すると述べた。
「いったいどんな会議にこれほどの予算をつぎ込むっていうんだ、18兆ルピアも会議にかけるなんて、理解できない」――9月10日、ジャカルタ市庁舎でジョコ・ウィドド氏は語った。
「閣僚会議などは飲み食いなしでもできるだろうに。とにかく、これれほどの金が使われるなんてなんの会議の沙汰なのか、聞いてみたいものだ」と続けている。
同氏によると、閣僚会議の予算とされる18兆ルピアは法外な額であるという。正式に大統領に就任したら、ジョコ氏は閣僚に対し各省庁の設備を最大限利用するよう指示するであろう。またジョコ氏は、会議が高級ホテルで行われるのはおかしなことだと評価している。省庁にある部屋は会議を行うのにまだ十分な設備が整っているからである。
予算を削減した場合、削減された分の予算は国民健康保険証やスマートカード、村落部の社会基盤の建設のような優先すべき計画に転用されるだろうとジョコ氏は語る。
「この手のことはもっぱら効率よく行われなければならない。まして資金繰りの厳しいわれわれの状況ではなおさらだ。予算の利用が合理的か否か、妥当か否かをつまびらかにする必要がある」と述べた。
これに先立って閣僚会議の予算が18 兆ルピアにのぼることを発見したのは経済分野を担当する政権移行チームであった。国家予算を担当する、政権移行チームの副代表であるハスト・クリスティヤント氏は、その18兆ルピアは2種類の会議に配分されている、と述べた。ジャカルタ市内の会議に6.25兆ルピア、ジャカルタ市外の会議に11.9兆ルピアである。会議予算の他にも同チームは2015年国家予算案における出張費が15.5兆ルピアに達していたことを発見した、とハスト氏は続けた。
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( 翻訳者:満尾華 )
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