妨害されても「ピープルパワー」がジョコウィ、ユスフ・カラを後押し
2014年10月08日付 Kompas 紙
去る8日、インドネシア国民評議会・国民議会・地方代議員議会会館での国民評議会代表選挙の開票後、347票の最大票を獲得し歓喜するメラプティ連合のメンバー。
去る8日、インドネシア国民評議会・国民議会・地方代議員議会会館での国民評議会代表選挙の開票後、347票の最大票を獲得し歓喜するメラプティ連合のメンバー。

 ジャカルタ、kompas.com配信
 二つの立法府、すなわち国会と国民協議会の長の座はいまや、「野党連合」であるメラプティ連合(KMP)によって占められている。今後、ジョコ―カラ副大統領の政権はどのような様相を呈するのだろうか。

 ガジャマダ大学の政治評論家であるアリ・スジト氏は、ジョコ―カラによる新政権は多くの障害にぶつかるであろうという意見を持っている。政権が画策する庶民のためのもろもろの計画が、議会によって棚上げされ、妨害される恐れがあるからだ。

 「今後の政権は彼ら(KMP)によって乱されるであろう」と、アリ氏は去る8日に、本紙の取材に答えた。

 しかしながら、アリ氏はジョコ―カラ正副次期大統領は議会に対してなんら臆する必要はないと強調する。アリ氏によると、議会の最高主権は国民議会の議席に座る者でなく、次期政権の働きを成果として直接実感する有権者たちであると言う。

 アリ氏はまた、ジョコ―カラ正副大統領は国民が満足の行く生活の実現に焦点を定めるべきだと述べた。それを実現するための1つの方法は、両次期大統領・副大統領が各分野の専門家たちを大臣の役職に指名することだ。

「最高主権者である国民とのコミュニケーションは、議会の寡頭政治に立ち向かうために強化される必要がある。まずは最適な大臣を指名することに集中するべきだ。そうすればきっと国民がサポートしてくれるはずだ」とアリ氏は付け加えた。

 国民とのコミュニケーションがすでに十分に良好な場合、それは次期政権の主な力となり得るだろう。アリ氏は、国民のための議題の多くが議会で妨害されるとしたならば、国民が街頭にでるという行動は益々増加するだろう、と予測している。

「国民の力はウィドド次期大統領、カラ次期副大統領を守るだろう。98年のように国民が権力者に抵抗するというのではなく、今度は国民が議会に抵抗を示すだろう」とアリ氏は述べた。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:長野太一朗 )
( 記事ID:1050 )