フーラム島における中国の滑走路建設に断固反対する
2014年10月09日付 VietnamPlus 紙

 10月7日、中国海南省のネットサイトが、ベトナムのホアンサ諸島に属するフーラム島[訳注:フーラム島(中国名:永興島、英語名:ウッディ島)は1974年以降中国が実効支配するホアンサ諸島(中国名:西沙諸島、英語名:パラセル諸島)最大の島]に長さ2,000メートルの滑走路と各種補助設備の拡張工事が完了したことを報じた。
 ベトナム外務省情報プレス局によれば、10月9日、同省のレー・ハイ・ビン報道官は、記者の質問に答えて、中国の上記の行動に対するベトナムの反応について次の通り明確に述べた。「ベトナムはホアンサ諸島とチュオンサ諸島[訳注:中国名:南沙諸島、英語名・スプラトリー諸島]の双方における自らの主権を裏付ける十分な法的根拠と歴史的証拠を有している。中国側のこうした行動は、ホアンサ諸島におけるベトナムの主権を著しく侵害するものであり、2011年10月にベトナムと中国が署名した海上問題解決のための基本原則に関する合意に違反し、両国のハイレベル指導者の共有認識に反している。また、2002年にASEANと中国の間で署名されたDOC(南シナ海における関係国の行動宣言)に違反しており、南シナ海情勢をより緊張、複雑化させるものであり、両国間の関係発展のための利益とならない」。
 ビン報道官は、中国のこうした行動は無意味であり、ベトナムがホアンサ諸島に対し議論の余地のない主権を有しているという事実を変えることはできないと強調した。
 ビン報道官は、「ベトナムは、中国のこうした非合法行為に断固として反対し、同様の誤った行動を再び行わずベトナムの主権を尊重し、ベトナムと中国の間の友好協力関係の発展と南シナ海における平和と安定の維持に着実に貢献するよう中国に求める」と強調した。

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( 翻訳者:一橋弘人 )
( 記事ID:1065 )