全国の85%余りの社(行政村)に国家電力網が届く
2014年10月08日付 VietnamPlus 紙
ベトナム電力公社(EVN)によると、農村への電力供給と低圧電力網受入のプロジェクトが完了したことによって、9月末までに全国で100%の県に送電網による電気と現地での電気が通じるようになった。
12の島嶼の県の内、ヴァンドン、カットハイ、フーコック、コートーとリーソンの各県には国家電力網が届いている。
EVNはまた、2476万戸のうち98.44%にのぼる2437万3千戸には電気が通じているとしている。その内、農村の1681万戸中の1644万5千戸が電気を使用している。
このように、9月末までにEVNは全国のおよそ85.27%の社(行政村)に直接、売電している。
その前の9月28日、リーソン島(全島で一県)に地下ケーブルで電気を供給するプロジェクトが完了し、およそ5000戸が国家電力網の電気を使用できるようになった。
この頃にはEVNはアジア開発銀行(ADB)から融資を受けた「僻地の電力網の改造、拡大」プロジェクトの97%を完了させており、ディエンビエン、ライチャウ、チャーヴィンとソクチャンの4省において電気が通じていなかった5万6000戸近くに配電を開始した。2014年末にはEVNはさらに3万6000戸余りに配電する予定だ。
その他にも、総投資額5770億ドンの国家予算を投じている「ソンラー省少数民族に国家電力網の電気を供給する」プロジェクトは、フェーズ2の96%近くが完了し、9600戸余りに配電している。2014年末には100%完了する予定となっている。
EVNの報告によれば、9か月間のグループ全体の建設投資額は80兆7220億ドン、融資額は71兆3620億ドンに達すると見込まれている。
投資と融資の額の大きなプロジェクトは、ライチャウ水力発電所、フオイクアンの水力発電所、ヴィンタン第2・第4火力発電所、タイビン第1発電所、モンズオン第1火力発電所、ズエンハイ第1火力発電所である。
EVNはまた、年始からの9か月間で、発電所の5分の4の発電網とヴィンタン第2火力発電所1・2号機(1244MW)、ハイフォン第2火力発電所2号機(300MW)、ソンブン第4水力発電所1号機(78MW)の合計1622MWとを合流させたと発表した。
その他、EVNは、タイビン火力発電所(600MW)、ヴィンタン第4火力発電所(1200MW)、拡大タックモー水力発電所(75MW)の3つのプロジェクトに着手した。
2014年9月の総発電量は120億3400万kWhを記録した。9か月累計で1080億kWhに達し、昨年同期比で10.29%増加した。
電力網について、EVNは220-500kVの29件、110kVの73件に配電しており、全長2476km、7500MVA近くの変圧所総容量になる(このうち、サムスンのタイグエン工場へ電力を供給するフービン220kV変圧所を含む)。
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( 翻訳者:小泉里夏、讃井綾香 )
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