ベトナムの胡椒、14年連続で輸出世界一
2014年10月27日付 VietnamPlus 紙

 10月27日~30日にホーチミン市で開催された第42回国際胡椒会議にて、ベトナム胡椒協会(VPA)会長のド・ハ・ナム氏は、ベトナム胡椒の強みは14年連続で世界一の生産と輸出の記録を保持し続けていることに示されていると述べた。
 ベトナム胡椒業界は、ベトナムの経済成長と中部高原や東南部のような多数の貧しい地域の農民の所得増加に対する貢献において長足の進歩を遂げてきた。

【輸出総額は10億米ドル越える】
 VPAによると、現在ベトナム胡椒は世界中の100以上の国と地域に輸出されており、14年連続で世界一の生産・輸出国という記録を保持し続けている。
 2001年には胡椒の輸出量は5万トン余りで、金額にしておよそ9000万米ドルにすぎなかったが、2013年には国際市場への輸出は13万3000トン近くに上り、金額にして約9億米ドルまでになった。
 2014年上半期だけをとっても、全国で量にして11万2000トン、金額にすると8億ドル近くに達した。2014年は、ベトナム胡椒業界が過去最高の10億米ドルを確実に上回る年になると見込まれている。
 内訳としては、ヨーロッパへ34%、アジアへ36%、アメリカが20%、そしてアフリカへ10%となっている。
 VPAによると、ベトナムにおける胡椒1ヘクタールあたりの収穫量は、1トン未満だった昔から、現在では平均2.3~2.5トンの生産量を誇り、1ヘクタールあたり8~10トンの生産量に達する面積も毎年増加しており、ベトナムの5種類の多年生工業用作物のうちで最も効率の良い作物だと見られている。
 上記のような結果に対し、ナム氏は、近年において国内の胡椒栽培者が市場の需要と供給を把握し始め、よい経験を積んできたので、胡椒の価格が一番高い時に市場に出せるよう貯蔵をしているという。そのため、胡椒栽培農家は、市場を独占されることなく胡椒価格を常に主体的に決定する人となり、企業と共に世界の胡椒価格の調整に一役買っているという。
 それに加え業界内の各企業は、胡椒の加工の推進に力を入れ、胡椒そのものの輸出を次第に減らし、白胡椒や、辛子粉、赤唐辛子のようなより付加価値のある、市場の要求に応えた製品に多様化させてきた。
 現在18の企業が、生産能力が年間60.000-70.000 MTに及ぶ近代的な胡椒加工工場建設に投資しており、その中でも14の工場は、ヨーロッパやアメリカの基準に達している。

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( 翻訳者:伊牟田梨加、小泉里夏 )
( 記事ID:1132 )