中国に売り飛ばされた姉妹を救出
2014年11月10日付 VietnamPlus 紙

 11月10日、イェンバイ省チャムタウ県の公安警察は、中国に売り飛ばされ売春婦として働かされていた被害者のホアン・ティ・C(1992年生まれ・仮名)さんとホアン・ティ・L(1997年生まれ・仮名)さん(チャムタウ県ハットリュウ社ヴンタウ村在住)の二姉妹を家族に引き渡した。
 二人の供述によると、10月14日、二人はホアン・トゥ・アン容疑者(捜査当局が確認中のため仮名。生年不明。ヴァンチャン県在住)にカラオケ店で働き月に2500万ドンから3000万ドン稼げるとの約束でカオバン省に送り込まれた。人を信じやすく、家族が貧しかったため、姉妹はホアン・トゥ・アン容疑者と一緒にカオバン省に行くことを決心した。
 10月16日の朝、カオバン省のチャリン市場でアン容疑者はバイクタクシーを呼び、三人で山道に入り、それから徒歩で中国に渡った。同日9時頃に中国に到着し、あらかじめ待機していた中国人男性2人と一緒に全員で車に乗り込み、中国の内地に向かった。
 同日22時になって一行は車を降り、カラオケ店に入った。10月17日の朝になって、姉妹はカオバン省国境から15キロ離れたカラオケ店に移され、働かされた。拘束を受け、中国に売り渡されたと気づいた姉妹は、逃げる方法を相談した。
 10月27日までに店のずさんな管理体制の裏をかいてCさんは逃げ出し、バイクタクシーを捕まえて中国の公安に向かい通報した。そして中国の公安によって第784境界標区域を通ってチャリン県国境警備隊の元まで送り返され、妹の知らせを待った。
 Cさんが逃げ出した後、Lさんも逃げ出そうと試みたが、女主人の監視があり逃げることができなかった。Cさんの姿が見当たらないので、Lさんは女主人に4日間監禁され、10月31日までLさんは働かされ続けた。その後Lさんも逃げ出し、中国公安に助けを求めることができ11月1日にはベトナムへ送り返された。11月2日には姉妹は再会することができた。
 チャムタウ県の公安の側では、CさんとLさんが失跡したとの家族からの届け出を受け取った後、同公安は取調べや調査を通して事件を究明し、同事件は人身売買だと断定した。チャムタウ県の公安はカオバン省の公安やカオバン省国境警備隊に通報して連携し、被害者を捜索する特別捜査事件とした。
 チャムタウ県公安の保安隊隊長のグエン・タイン・チュン上尉は、当地での現在の女性や子供の人身売買の状況は依然としてきわめて複雑であると勧告している。犯罪者たちは、利用したり騙したりするために理解力が劣っている少数民族の若い女性や少女を主に狙っており、そのためすべての人やコミュニティの警戒が必要である。
 今後、県の公安は、県民への理解や警告を向上させる宣伝を組織するために、県の祖国戦線委員会や婦人会との連携を強めていく。
 現在、事件は関係当局によって取調べや調査、容疑者の洗い出しが継続して進められている。

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( 翻訳者:旭泰広、添田樹紀 )
( 記事ID:1170 )