ベトナムの消費者、ネットショッピングにいまだ懸念
2014年11月10日付 VietnamPlus 紙

 調査結果によると、ベトナム人ネットユーザーのうち44%がトラブルを懸念しネットショッピングを利用したことがないと答えた。
 上記の数字は工商省e-コマース情報技術局がベトナムe-コマース協会と共に11月10日に開催した「ベトナムにおけるネットショッピング利用者の行動」についてのワークショップで提示されたものである。
 グエン・テー・クアンe-コマース情報技術局副局長は、消費者がネットショッピングで最も買いたいものは衣料品であり、それに次ぐのが携帯電話や電子機器、本であると述べた。しかしネットショッピングにとっての大きな障害は、商品を実際に手に取ってから判断したいとするベトナム人の買い物の習慣や、ネットショッピングで低品質の衣料品を購入してしまうのを不安に思う心理、値切れないことなどである。
 「消費者に大きな影響を及ぼすネットショッピングの広告には、検索サービスとSNSの主に2つのルートがある。売り手としては最も高い値段で商品が売れるのを待つつもりは無く、ネットショッピングを利用することによって大勢の顧客を獲得することができるのではないかと希望を抱いている」とクアン氏は述べた。
 この問題について貿易大学e-コマース科主任のグエン・ヴァン・トアン氏は、インターネットの隆盛とインターネットを利用することが多くの人にとって日常的となったということから、今日ネットショッピングは一般的になりつつあるとみなしている。ネットショッピング利用のメリットは早い、便利、低価格ということだ。
 ベトナム国民のうちおよそ40%がネットを利用し、そのうち57%もの人がネットショッピングを利用したことがある。ベトナムは国内外の企業から関心を集める一大ネット市場になり得る。それにもかかわらず、多くの人がネットショッピングには金銭面、品質面、個人情報の取り扱いにおいて企業の不正によるリスクを抱えていると考えている。
 来たる12月に開催予定のネットショッピングデーに関連し、ベトナムe-コマース協会副会長兼事務局長のグエン・タン・フン氏は、2014年5月11日の首相決定689/QD-Ttgにおいて首相が承認した2014年から2020年の国家e-コマース発展プログラムについて話した。このプログラムの目標は、ベトナムにおけるe-コマース分野の基本的インフラを整備し、発展のための様々な措置、支援活動を展開し、e-コマースを一般的な活動にし、企業と国家の競争力を高めることである。
 プログラム展開の過程において、工商省e-コマース情報技術局はe-コマース協会や一部の主な企業と協力し「ネットショッピングデー」を展開する。これは優待や大規模な一斉セールによってネットショッピング利用者に便宜をはかることでネットショッピング隆盛の引き金とし、e-コマース市場を拡大するために企業や各機関に参加を促すことを狙っている。

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( 翻訳者:榛澤萌 )
( 記事ID:1173 )