11月10日午後、議場において、国会は2015年の経済・社会発展計画に関する決議案および2015年の国家予算に関する決議案について票決を行い採択した。

　　　2014年以上の高成長に向けた奮闘
　89.54％の賛成票を以て、国会は、2015年の経済・社会発展計画に関する決議案を採択した。
　それによると、全体目標は、マクロ経済の安定強化、生産活動とビジネス活動における問題の集中的な解決、各戦略的対策と経済の再構築を成長モデルの転換に結び付けること、効率と競争力の向上、2014年以上の高成長に向けた奮闘である。
　社会、文化、教育、科学・技術、環境保護の各分野を引き続き発展させ、国民生活を改善する。行政改革、司法改革、汚職防止、倹約の実施、浪費防止を促進する。国防・安全保障の強化、国家主権の保護と堅持、政治の安定、社会秩序の維持、社会安全を確保する。外交業務、国際社会への参入、国際協力の効果を高める。
決議は以下の主要指標を定めた。

－国内総生産（GDP）は約6.2％増
－輸出総額は約10％増
－輸出額に対する赤字の割合は５％
－消費者物価指数（CPI）は約５％
－社会全体における発展投資資本はGDPの約30～32％
－貧困率は1.7～２％減。このうち各県の貧困率は４％減
－約1600万人に雇用創出
－都市の失業率は４％以下
－職業訓練の割合は50％達成
－５歳以下の子供の栄養失調の割合は15％以下に減
－一万人あたりの病床数は23.5台（村の診療所は換算しない）
ー重大な環境汚染を発生させる工場が処理された割合は90％達成
－基準に達した集中排水処理施設を持つ工業団地、輸出加工区は82％達成
－森林被覆率は42％達成

　国会は、政府に、五か年計画と各年の計画に従って見直しと計算を行い、適切かつ科学的で、方向性のある経済・社会指標体系を構築するよう委任する。本件に関する政府の報告は国会第10会期の中で検討され、2016年の計画以降適用される。
　国会は、政府、最高人民裁判所、最高人民検察院が上程し、国会の各機関が審査報告と専門テーマに関する監査報告のなかで建議した任務と解決策に基本的に賛成した。同時に、国会は主要な各任務、解決策を集中的に実施するよう要請した。具体的には、戦略的な各対策と経済の再構築を成長モデルの転換、生産品、ビジネスの質と効果の向上および経済の競争力強化と結びつけながら、効果的に決然と実施する。
　採択された提案に従って、国営企業の再構築と株式化計画を集中して達成する。見直しを行った上で、ベトナム農業部門の再構築、農産品の付加価値の向上と競争力強化を実施する各種政策を補充し、農業、農村への投資を強化する。国家管理の効果を向上させる。具体的には、機能と任務の重複をなくすという要請に応えるよう国家機関の組織と人員を引き続き見直し、とりわけ投資、建設、土地、租税、関税、金融手続きなど行政手続きの改革を強力に進める。
　債権売買市場のための法的枠組みを早期に整備する方向で、各金融機関の再構築と結びつけ、不良債権処理のスピードを推進し、不良債権、金融資本の質に対する調査と監査を強化し負債の分類に関する法律を定め、リスク予防措置を講じる。2015年末までに不良債権比率を３％以下にする。
　引き続き社会保障政策を確保する。具体的には、労働法の規定に従って、生産部門、ビジネス部門において最低賃金を引き上げるプロセスを確保する。中央と地方の病院で患者が溢れている状況の改善策と、特に地方省と県の診療所の質向上のための対策を足並みを揃えて実施する。経費は、緊急性があり住民の生活安定に資するような、人々のより便利な暮らしを作るプロジェクトに優先的に充当される。

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（ 翻訳者:高木陽奈子、土岐健太、西田雄一、塙真知恵 ）
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