ジョコ大統領がバーチャル現地視察、海外出稼ぎ労働者とテレビ会談
2014年11月30日付 Kompas 紙
ジョコ・ウィドド大統領
ジャカルタ、kompas.com配信
去る11月30日、ジョコ・ウィドド大統領(通称ジョコウィ)は、海外数か国に散らばる出稼ぎ労働者とテレビ会議を行った。
このテレビ会議でジョコ大統領は数人の大臣と共に、台湾、マレーシア、エジプト、サウジアラビア、シンガポールで働く出稼ぎ労働者の訴えに耳を傾けた。
ジャカルタの大統領官邸執務室にて、ジョコ大統領は「私はすでに出稼ぎ労働者に関する様々な問題を耳にした。しかし私はすべての出稼ぎ労働者たちから直接的に見てみたいのだ」と語った。
テレビ会議は3つの大きな画面を映し出すビデオを通じて行われた。このテレビ会議はジョコ大統領を支持する人々の支援によって開かれた。テレビ会議を通じた、ジョコ大統領と出稼ぎ労働者たちとのやりとりは、ジョコ大統領が構想するバーチャル現地視察、あるいは「エレクトロニクス抜き打ち訪問」の一例となった。
「なぜ日曜日にしたかというと、我らが出稼ぎ労働者の皆さんの休日は日曜日しかないからで、大統領は海外の皆さんにスケジュールを合わせたのだ」と、ジョコ大統領を支持するボランティアの一人は語った。
テレビ会議の開始にあたって、ジョコ大統領は現在出稼ぎ労働者が直面している問題を理解していると語った。ジョコ大統領は賃金不払い、賃金と不釣り合いな仕事の負担、身体的暴力、セクシュアルハラスメントといった、出稼ぎ労働者を苦しめているいくつかの問題を述べた。
「ひとつ国の中にあまりにも多くの問題があると、つい立ち往生したり問題の先送りをしてしまう姿勢こそをわれわれは克服し、決然と行動を起こさなくてはならない」とジョコ大統領は述べた。
以上のようにジョコ大統領は出稼ぎ労働者を保護することの重要性を強調した。ジョコ大統領によれば、出稼ぎ労働者の保護は採用の段階から各々の国へ派遣されるまで行われる必要があるという。
ジョコ大統領は「真にすべての出稼ぎ労働者が保護されれば、働く上での立場は快適なものとなり、出稼ぎ労働者たちが直面している深刻な問題はなくなるだろう」と述べた。
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( 翻訳者:一丸夕花 )
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