「人口構造の黄金期」を活用するため青少年に投資すべき
2014年11月19日付 VietnamPlus 紙

 国連人口基金(UNFPA)ベトナム事務所のアーサー・エルケン代表は、ベトナムは本格的に「人口構造の黄金期」に突入したのであり、今こそ青少年に対する投資を強化すべきであると強調した。
 エルケン代表は、ハノイにおいて、UNFPAとホーチミン共産青年団が共催した2014年の世界人口の状況に関する報告会でこのように述べた。同報告には、「18億人の青少年の権利:未来を変える人々」とのタイトルが付された。
 UNFPAの報告によると、現在、世界で14〜24歳の青少年が18億人おり、世界人口の25%を占めている。現在は人類の歴史上非常に特殊な時代であり、このように若年層が多い世界は人類史上今までにない初めてのことである。
 国連の報告は、人口構造の黄金期、つまり生産年齢人口が従属人口よりも多く、こうして日ごとに若年化に向かう時代にあっては、経済発展の機会をもたらすだろうとしている。
 しかし、人口構造の黄金期を最大限活用するため、各国は、労働世代が十分な能力と見識を身につけられ、仕事の機会と収入につながる可能性を保障しなければならない。
 ハノイでの報告会で、エルケン代表は、ベトナムが本格的に人口構造の黄金期に突入したと述べ、ベトナム史上最も青少年人口が多いとの認識を示した。10~24歳の若年層は国内総人口の40%近くを占めている。このような時代は2040年まで続くと予測される。このことから、ベトナムにとり、今は、人口構造の転換期に向け計画を策定するための歴史上唯一の機会である。
 エルケン代表は「ベトナムは他のアジアの国々が成功したように、人口構造の黄金期を社会経済発展に生かさなければならない。我々はこの時期を無駄にすることはできない。」と強調した。
 報告会で、ホーチミン共産青年団中央執行委員会書記兼ベトナム学生会会長のレー・クオック・フォン氏は、各機関、省庁、委員会が若年層のニーズに適応した各種政策を打ち出し、これら若者層に対する影響を分析するにあたり、青少年が参加する機会を増やすよう呼びかけた。
 また、報告は、約60の国家で人口学的変化が起きており、より多くの好機が生まれていると述べている。好機は多かろうが少なかろうが、その大部分が若年層の潜在能力を開発するために各国が若年層に行う投資方法に依拠している。
 こうしたことから、UNFPAは、各国が適切な政策を策定し人材に投資する場合、社会経済発展を促し、若年層に一人当たりの平均収入を向上させる権利が委ねられるだろうと述べた。

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( 翻訳者:讃井綾香 )
( 記事ID:1184 )