ベトナム、アジア・太平洋で5番目のHIV感染者数
2014年11月30日付 VietnamPlus 紙
保健省次官グエン・タイン・ロン氏によれば、ベトナムはアジア太平洋地域におけるHIV感染者数で、インド・中国・インドネシア・タイに次いで5番目に多い国である。
保健省とエイズ・麻薬・売春防止国家委員会がハノイ市人民委員会と合同で11月30日にハノイで開催したHIV/AIDS防止国家行動月間の集会において、グエン・タイン・ロン教授が上記の情報を明らかにした。
保健省の統計によれば、ベトナム全土には22万4千人余りの生存しているHIV感染者が報告されており、HIV/AIDSが蔓延し始めた時から現在までに7万人余りが亡くなっている。
過去25年間余りで、ベトナムはHIVの新たな感染者の増加ペースを抑え、AIDSで死亡する人の数を減らしてきた点で顕著な成果を上げてきた。しかしながらHIVの感染状況はいまだに複雑な様相を呈し続けている。毎年ベトナムでは約1万人の新たなHIV感染者が発見されており、HIV/AIDSは依然としてベトナムの疾病負担の第一の原因となっている。
集会での発表の中で、ハノイ市人民委員会副主席のグエン・ティ・ビック・ゴック氏は、ハノイ市全域では2万1000人余りのHIV患者がおり、そのうち5000人余りはAIDSの段階に達しており、4000人近くがこの病気によって亡くなっていると述べた。
ゴック氏は、ハノイ市におけるHIV/AIDSの状況は依然として複雑な様相を呈しており、患者の87%が労働年齢(20-49歳)で、重篤なグループのほかに、この病気は妊婦や子供に多く出現する傾向になっていると指摘した。
ロン教授によると、HIV/AIDSが再び感染拡大することは、ベトナムにおけるこの病気の防止への投資速度が緩んできていることにより現実のものとなっており、一方、対策は十分に展開されておらず、差別の状況も依然残っている。
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