ベトナム、喫煙により毎年約4万人が死亡
2014年11月30日付 VietnamPlus 紙
保健省の喫煙被害防止プログラム事務所の評価によると、高い喫煙率はベトナムにおいて健康や経済に対し甚大な影響を及ぼしている。
毎年ベトナムでは約4万人が喫煙に関連した疾病により死亡しており、その数は2030年には年間約7万人にまで膨れ上がる可能性がある。
<タバコの煙は4000種類以上の化学物質を含む>
医療部門の統計によると、喫煙は現在ベトナム人男性にとって死亡原因の第一位となっており、死亡した全男性のうち11%近くが喫煙に関連した疾病によるものである。
ベトナムは現在世界で最も喫煙者の多い15か国に入っている。成人を対象とした喫煙に関する世界的な調査によると、ベトナムは約1500万人余りが喫煙している。男性の喫煙率は47%であり、実に二人に一人が喫煙していることになる。女性や子供の3分の2は家で恒常的にタバコの煙を吸う破目に陥っている。3300万人が喫煙しないにも関わらずタバコの煙を吸入している。
研究によるとタバコの煙には4000種類以上の化学物質が含まれており、その中には200種類以上の毒性のものとニコチンのように中毒性のものがある。
また、タバコの煙を吸い込んだ場合、煙によって免疫機能が低下し、気管支感染症を引き起こすことが分かっている。タバコの煙は受動喫煙者に心臓病、脳卒中、気管支系の病気、肺がんとその他多くの疾病を引き起こす原因ともなっている。子供、女性、老人はタバコの煙に特に影響を受けやすい。
ベトナムにおける予測によると、5歳以下の子供の70%が副流煙にさらされている。さらに、ベトナムにおける受動喫煙の割合は家庭において67%、職場では49%と非常に高い。
<肺がん患者の96%は喫煙者>
喫煙被害防止プログラム事務所の副事務局長を務めるファン・ティ・ハイン氏は、高い喫煙率はベトナムにおいて経済と健康の両面に多大な悪影響を及ぼしていると述べている。受動喫煙は重篤な疾病を引き起こす要因であり、多くの人々に長期にわたって健康被害をもたらす。しかし、毎日、毎時間、ベトナムに限らず世界中で副流煙を吸ってしまう人が非常に多い。
中央K病院における調査によると、肺がん患者の96%は喫煙しており、一方、喫煙していない人は3.2%にとどまる。
医療政策・戦略研究所による研究では、タバコによる病気と早死はベトナム人の健康な生活の150万年分以上を失わせており、ベトナムにおける疾病と死亡の全体の12%を占めている。
この記事の原文はこちら
( 翻訳者:佐久間凱士、田中裕也 )
( 記事ID:1197 )