男女間出生率のギャップはここ何年で減少
2014年12月16日付 VietnamPlus 紙
人口家族計画総局のグエン・ヴァン・タン担当副総局長は、2014年、これまで増加傾向にあった出生バランスが近年では初めて減少に転じたと述べた。
統計によれば、ベトナムでは、昨年、女児100人に対し男児113.8人の出生だったのに比べ、2014年の男児出生数は112.3人に減少した。
タン副総局長は、12月16日午前にハノイで開催された中央の各省庁、部門、団体の年間計画実施と総括および2014年の人口に関する国家行動月間に関する情報提供のためのシンポジウムの場でこのように述べた。
冒頭の通り、男女間出生率のギャップ減少が観察されたものの、タン副総局長は、これは人口家族計画部門による初期的な結果であるとして、今後もこの兆候が継続していくか引き続き経過を観察する必要があると述べた。
現在、人口問題のなかでも、男女間出生率のギャップの問題に多くの省庁、部門が関心を寄せている。人口問題の専門家は男女比の偏り(2013年は男児113.8人/女児100人)の状況に鑑み、15~20年後には400万人のベトナム人男性がベトナム人の妻を得られなくなる可能性があると警告している。
人口家族計画局の総括によれば、冒頭のような男女間出生率ギャップの縮小という成果は、40省・中央直轄市(地方省全体の75%)において実施された出生時の性別差不均衡を減少させるためのモデル事業によるものである。
男女間出生率のギャップの減少に向けた近年の努力は、まさに人口計画の初期的業務に前向きな変化をもたらしていると言える。
タン副総局長は、昨年の人口計画業務でも、人口規模、男女間出生率のギャップ、人口の質の向上の面で、設定した指標のほとんどが達成されたと述べる。しかし、人口家族計画部門では、避妊サービスの指標など幾つかの指標はいまだ目標に達していない。
総じて、タン副総局長はこれまで達成してきた人口計画部門の成果をさらに示し、長いスパンで見てベトナムの出生率が良い傾向を示していると述べた。
2006年に設定されたベトナムの出生率の目標値は、ここ10数年間その水準を保ち続けている。(その理由として)特に、域内の多くの国で見られるような出生率の低下の可能性はまだあらわれていない。また、二つ目の理由として未だ出生率増加の揺り戻しが起きていないことが挙げられる。この二点は将来の人口構成のための良い要素である。
こうしたことから、今後、人口計画部門としては、出生児における男女間出生率のギャップを減少させ人口の質を高めるよう、社会参加を促し社会全体の合意を取り付けることで人口家族計画の転換を図るべく、広報・宣伝、教育など包括的な各種活動を引き続き推進していく。
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( 翻訳者:伊牟田梨加、小泉里夏 )
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