日本、ベトナムの2つの教育プロジェクトに21万4000米ドル以上を支援
2014年12月24日付 VietnamPlus 紙

 12月24日午後、2015年にベトナムで施行される2つの教育プロジェクトに対する日本政府の無償資金援助契約締結式が、日本大使館とプロジェクトを実施する各NPO法人の間で執り行われた。
 この2つのプロジェクトは、クアンナム省の沿岸地域の集落と学校に対する災害リスク軽減教育能力向上プロジェクト(NPO法人SEEDS Asia)と、北部・中部の3省の少数民族の教育改善プロジェクト(NPO法人プラン・ジャパン)である。
 これらのプロジェクトは、ベトナムですでに1年間実施されてきた。
 クアンナム省の沿岸地域の集落と学校に対する災害リスク軽減教育能力向上プロジェクトはディエンバン県、ホイアン市、ズイスエン県、タンビン県、タムキー市、ヌイタイン県で行われている。重点的な活動は、災害に備えるモデル校、モデル地域を創設することである。
 少数民族の教育改善プロジェクトは少数民族の割合が高いハザン省、クアンビン省、クアンガイ省で行われている。
 プラン・ジャパンは主に以下の3つの内容を展開するために、教育訓練省や地方自治体と協力していくことになっている。1つ目は教室の建設、トイレ設備の設置、清潔な水の供給、教科書の供給といった教育環境の改善である。2つ目は子供たちにやさしい環境をつくるための教員に対する研修、教案の改善方法を検討して教員間での教授経験の共有するシンポジウムの開催である。3つ目は読書会の開催による地方の教育活動の促進である。
 プロジェクトの初年度は、70の学校の施設が改築・新設され、120の学校に少数民族の生徒たちが読書を通じてベトナム語を自学するための本が供給された。
 締結式での発表で、柳淳在ベトナム日本大使館臨時代表は、この援助によってそれぞれのプロジェクトが2015年も継続的にそしてより本質的に活動していくことを望むと述べた。2つのNPO法人の代表は、この1年の経験と成果をもとにプロジェクトを効果的に展開していくようさらに努力すると述べた。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:讃井綾香 )
( 記事ID:1232 )