ベトナムは、空間的、人口的に急速に都市化が進んでいる
2015年01月26日付 VietnamPlus 紙

 世界銀行(WB)が1月26日に公表した、「東アジアの都市景観の変化:空間的発展の10年間の評価」の報告書は、ベトナムは急増している各都市において、空間的、人口的に急速に都市化が進んでいることを示した。
 多くの都市が拡大し、各都市はより人で溢れるようになっている。ハノイとホーチミンの2つの大都市の都市景観は、他の全ての都市と比較して、かなり急速に発展している。この2つの都市はかなり拡大しているが、依然としてまだとても狭い。
 報告書は、2000-2010年の10年間で、ベトナムは都市のランキングでタイと韓国を抜き、大都市面積の順位を2000年の7番目(2,200k㎡)から、2010年には5番目(2,900k㎡)に上げたことを明らかにした。空間については、ベトナムの各都市圏は毎年2.8%増加し、東アジア地域で最も急速な成長率を持つ国の一つに含まれる。
 ベトナムは、東アジア地域で6番目に大きな都市人口を抱える。2000年から2010年の時期に、都市人口は750万人増加した。この時期に、ベトナムの都市人口は19%から26%に上昇した。ベトナムは、1000万人かそれ以上の巨大都市は持たないが、ホーチミン市(780万人)とハノイ(560万人)の各都市圏は、東アジア地域最大の都市に含まれる。これらの2つの都市は、全国の都市景観を支配している。
 報告書は、ベトナムにおける都市拡大の過程で、ハノイとホーチミン市の都市成長速度を明らかにした。これらの2つの都市の拡大速度は、それぞれ毎年3.8%、4%であり、中国を除いた東アジア地域の他国の都市圏の成長速度よりもかなり速い。
 「東アジアの都市景観の変化:空間的発展の10年間の評価」の報告書によると、2000-2010年の時期に東アジア地域における都市圏に2億人近くが移動しており、これは世界で6番目に大きな国の人口に相当する。
 東アジア地域全域にわたる各都市圏と人口を比較するデータはこれが初めてである。このことは、政府と都市の指導者が、適切に都市化を実現し、全員に機会を与えられるように、成長の規模と状況をよりよく理解する手助けとなっている。
 東アジア地域には、人口が10万人以上の都市圏は869あると報告書は伝えている。その中に1000万人以上の大都市は8都市あり、珠江デルタ、上海、北京(中国)、東京、大阪(日本)(訳注:原文ママ)、ジャカルタ(インドネシア)、ソウル(韓国)、マニラ(フィリピン)である。
 中国の珠江デルタは東京を超えて、規模と人口で世界最大の都市になった。同時に、小都市の数も著しく増加していると報告書は伝えている。
 実際に、572の人口10万-15万人の最小都市圏と106の人口100万人〜500万人の中都市圏があり、上で挙げた8都市よりも広い面積を有している。

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( 翻訳者:塙真知恵 )
( 記事ID:1250 )