企業内党組織・団体が力強く前進
2015年01月24日付 VietnamPlus 紙
近年、ベトナム北部ヴィンフック省の各工業団地では多くのプロジェクトや企業が投資、生産を行っていることから、地方から出稼ぎに来る労働者も多い。
これまで、企業内の党組織・団体(訳注:ホーチミン共産青年団など共産党に準ずる組織を指す。以下、「企業内党組織・団体」)は、労働者の大部分の故郷や自宅が遠方で生活が不安定なために、一か所に集まり日常の党活動を行うことが困難であるなど、少なからず問題に直面してきた。
一方、新たに事業に参入する多くの企業は、政治組織や政治・社会組織を企業内に設置する意義や役割を明確に認識せず、(党活動により)生産活動に影響を及ぼすとして躊躇していることから、企業内党組織・団体の発展を支持する方向に真から心を寄せていない。
これを受け、ヴィンフック省では、国家管理機関、(上級)党組織、各政治・社会組織が責任を持つ地域で生産活動を行う各企業に対し、これら機関・組織と協力して、労働者が当該組織の法律と規約の規定に従って企業内党組織・団体を設置する権利を確保、尊重し、そのための環境を整備するよう要請し働きかけ宣伝を行った。
各企業は、労働者が企業の活動と発展の条件に見合った党組織・団体に参加できるよう上級の党組織、政治・社会組織がガイドラインを示し、普及宣伝を行うため協力して条件を整えるとともに、既存の企業内党組織・団体と協力して、労働者の合法かつ正当な権利、義務、利益に関連する諸問題を迅速に解決するよう環境整備を行う必要がある。
こうしたことから、近年のヴィンフック省における党および団体の発展業務は、客観的に見てかなりの初期的成果を上げている。
ヴィンフック省党支部のファム・ティ・ホン・トゥイ企業グループ書記によれば、現在までに省全体で企業内党組織が113か所組織され、そのうち企業グループに属する支部・基礎党支部(訳注:党組織の中で最下部の組織)は82か所、党員2,930名となっている。
2014年中、省全体では民間企業内の党組織と省の企業組合が新たに4組織設置され、3つの支部・基礎党支部が分割、設置、格上げされ、新たに273名の党員が入党し、7つの基礎的党組織が整備された。
企業グループ党支部もベトナム労働組合が地域の企業を視察するにあたり積極的に協力を行い、その結果、新たに23のベトナム労働組合支部、4つの企業内労働組合、3つの基礎企業内労働組合、青年工員のための15つの基礎企業内労働組合が設立された。
しかし、民間企業および外国からの投資企業における党組織・団体の数は限られている。党員、団員の質は高くなく、政治教育の訓練を受けた党員はまだ少ない。また、企業主が入党している企業の数も少なく、各企業における指導的中核としての企業主の役割に限界がある。企業内党組織・団体の発展業務は省の総合的発展に相応していない。
ヴィンフック省党委員会は、関係機関に対し、各党支部の執行部と企業主の認識を高めながら、企業で働く労働者の精神的・物質的生活を保障するための各種方策、方法を集中的に研究し解決策を見出していくよう指導した。各々の権利が守られるならば、労働者は熱心に党組織・団体に参加するだろう。
各県、市、町は条件が整っている場所で党組織を設置するため、主体的に時間を調整しプロパガンダを行う必要がある。それと同時に、省内の企業における基礎レベルの党支部大会を開催する条件を整備する必要がある。
近年、ヴィンフック省労働組合は、女性労働者のため工業団地内の各企業において搾乳室を設け、小さい子供を持つ女性労働者が母乳で子供を育てられるような支援プログラムを実施してきた。ヴィンフック青年連合会は寮に住む青年工員のためのクラブのモデル作りを提案し活動を開始した。
現在、ヴィンフック省の工業団地には約45,000人の工員が従事しており、このうち女性の工員は30,000人を超える。
この記事の原文はこちら
( 翻訳者:小泉里夏、讃井綾香 )
( 記事ID:1263 )