１月22日午前、内務省に属す政府宗教委員会が、2014年の宗教に関する国家管理工作を総括する会議を開いた。会議では、宗教工作について第９期７中総の決議実施10年間（2003-2013年）の結果を評価し、信仰・宗教法草案の内容について各省庁、委員会、部門、地方の代表の意見を求めた。
　グエン・スアン・フック副首相が出席し、基調報告をした。
　政府宗教委員会の評価によれば、2014年、全国の宗教の状況は基本的に安定し、法律を順守している。各宗教の重要儀礼、大会、会議、大きな活動は、厳粛に開催され、多数の信者や人民大衆を吸引して参加を得、各宗教の聖職者や信徒の中に党・国家の宗教・信仰の自由を尊重する政策を信頼し湧き上がる雰囲気をつくった。
　宗教組織の活動は国家により有益な条件をつくられ、保証されている。たとえば、聖職者・役職者・修行者の異動、任命、聖職者の訓練、経典の印刷・出版、宗教施設の建築・修繕、国際関係など。各宗教組織は積極的に社会活動に参加しており（とりわけ慈善、人道支援の分野）、祖国の建設と防衛に貢献している。
　各レベルの宗教に関する国家管理機関は、宗教活動の管理を適切に行っており、法律と手引きの規定に沿って宗教的需要を処理し、大会、会議、重要儀礼を開催する各宗教が年ごとや不定期の活動プログラムとして登録することや、各宗教組織の活動登録の発給、宗教の国際協力や国際交流に参加する宗教組織を助けより良い条件を作るよう支援した。
　宗教の対外工作は強化され、重要で優先的なパートナーシップとの関係が深められ、より、効果的になった。特にラオス・カンボジア・バチカンとの関係である。事業、交流、代表団の交換を通して、宗教に関する国家管理部門の対外工作は、大きな進展をなし、宗教に関する党の方針・路線、国家の政策・法律とベトナムの信仰・宗教の自由権を世界の友人たちにはっきりと理解させるのに役立った。
　政府宗教委員会は主体的に、関係する省庁・部門・地方と合同で、宗教を悪用して反抗するグループなどによる複雑でセンシティブな宗教的事案を解決し、人民を目覚めさせて宗教の悪用に対し闘争させ、信仰・宗教の自由を尊重し保証する政策を確認する基礎の上に立って人権を守ってきた。
　会議の基調報告で、グエン・スアン・フック副首相は、宗教に関する国家管理工作は現段階において非常に重要な役割を果たしていると、明確に述べた。今年、世界情勢は予測不可能なことが多くあり、国内では、敵対勢力が第12回党大会を前に党・国家に反対し、分裂させ、扇動して不安定にさせるため、宗教を悪用し続けている。
　当面、政府宗教委員会は、信仰・宗教法令や、宗教と宗教工作に関連する法令文書を効果的に実施・展開し、信仰・宗教法草案の策定と整備に注力し、プロテスタントに対する工作に関する首相指示１号（2005年）の実施10年の総括と宗教工作に関する第９期７中総決議の実施10年の総括を行なう。
　その基礎の上に立って、政府宗教委員会は、「ベトナムにおける各宗教への運動と団結を強化し、信仰・宗教に関する総体的な政策を強化する」提案を整え、政治局に上申する。これは長期的な党・国家の宗教に関する方針、政策そして法律をつくるための大きな提案であり、また総体的な政策をつくり、全人民の大団結をつくり、宗教工作を遂行する機構をつくるための重要な問題である。
　副首相は、政府宗教委員会に宗教活動に対する国家の管理工作を強化し、宗教に関する国家管理の役割を向上させるために、各宗教組織が定期大会で宗教に関する政策・法律の実現をチェック・監察するよう指導することを求めた。
　政府宗教委員会は宗教の安寧の確保を重視し、宗教情勢を主体的に把握し、基層から発生した複雑な問題を協力して解決し、宗教の「ホットスポット」処理工作にあたって各省庁・部門・地方と協力して工作を首尾よく行う。特に宗教施設の土地問題に注意する。
　副首相は、各級政権が運動工作を首尾よく行ない、主体的に情勢を把握し、聖職者や威信ある人を獲得して、宗教問題を解決するための中核網とすることを強調した。
　また、早急に矛盾を発見し、矛盾を蓄積させないようにし、「ホットスポット」を起こさせないために基礎から囲い込みする必要があり、長期の係争は明確な処理の方向性ときちんとしたロードマップを必要とする。
　副首相は政府宗教委員会に、宗教の対外工作を重視するよう要求した。同委員会は各省庁・部門・地方、西北指導委員会、中部高原指導委員会、西南部指導委員会と協力し、政府首相が各省・都市において管理過程で発生した信仰・宗教活動に関する複雑な問題を処理・解決し、宗教における安寧を確保するのをバックアップしている。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

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（ 翻訳者:坂崎由衣、樋口由里子 ）
（ 記事ID:1277 )