アメリカ退役軍人団体、クアンナム省を訪問
2015年02月03日付 VietnamPlus 紙
2月3日、アメリカのベトナム参戦退役軍人協会の全国副会長であるマーシャ・リン・フォー氏を団長とする同会代表団はクアンナム省退役軍人会と会合をもち、クアンナム省指導部を表敬訪問した。
アメリカ退役軍人代表団の訪問は「退役軍人のイニシアチブ」というプログラムの実現を目指し、戦争中に犠牲となるか、または行方不明となったベトナム人兵士に関する情報や書類を提供するため行なわれた。
会合で、アメリカのベトナム参戦退役軍人協会代表はクアンナム省退役軍人会代表に、南部ホーチミン市とドンナイ省の戦場で犠牲となったベトナム人兵士1200人に関する情報を含む、3部の書類を手渡した。この書類により、ベトナム側の各地方関係機関は、犠牲となった地方の戦死者を捜す場所をあぶり出し確定するための情報をさらに得ることができる
また、フォー副会長は「代表団一同、ベトナムの発展に驚いた。アメリカのベトナム参戦退役軍人協会は、戦死者の家族が身内の遺骨を早期に故郷に埋葬できるよう、戦争中に犠牲となったベトナム人兵士に関する情報収集にさらに努力する」と述べた。
アメリカのベトナム参戦退役軍人協会とベトナムの退役軍人会の効果的な協力は、両国の関係正常化から20年にわたり、二国間の絶えることなく発展してきた関係の基盤をつくった重要な要因の一つである。
1993年から現在まで、アメリカのベトナム参戦退役軍人協会はベトナムに対し、抗米戦争で犠牲となったベトナム人兵士約1万件に関係する書類295部を提供しており、それにより1200人の遺骨を発見し埋葬ことができた。
クアンナムは戦争の後遺症の大きな影響を受けた地方のひとつである。抗米戦争中、ベトナム人兵士1万4970人以上がクアンナムの地で亡くなった。そのうち行方不明の兵士の数は現在455人である。
アメリカのベトナム参戦退役軍人協会は1978年に設立された非営利組織である。同協会の活動目標は、ベトナム参戦退役軍人に関する諸問題を促進し支援することである。
過去数年、同協会は枯葉剤被害者に対する人道支援や戦争中に死亡また行方不明となったベトナム兵士の捜索に関心をもってきた。
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( 翻訳者:伊牟田梨加 )
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